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ようやく。
ヤマトタケルの物語を再開することができました。
一度筆を止めてしまうと、そこを再開するのはなかなかに骨が折れました。
おまけにその間に、安彦良和さんの「ヤマトタケル」の4巻が刊行されたり……
(^_^;)
これがやっぱり面白くて、しかも、かなり被る部分があるんですね。
というのも、安彦さんの物語の下敷きにあるのは、原田常治氏の「古代日本正史」であり、なによりも小椋一葉氏の「天翔ける白鳥 ヤマトタケル」であり、じつはこの方々の神社伝承学研究の書の数々は、私も以前から読み漁ってきたもの。
つまり同じ情報をベースにしている。
そして現代的な解釈を施そうと意図している点でも同じ。
ヤマトタケルというのは古事記や日本書紀にその事績(半ば神話的なものと考える人が多い)が記されており、それを無視するわけにもいかない。
それだけでも類似したストーリーになるわけなのですが、こういう高名で実力のある方が劇画として現在描いているものを、私なんかが小説にする意味があんのかな?…とか(笑)
いろいろと自問自答しちゃったわけです。
ただ現在の私は、安彦氏とはちょっと違った古代史観を持っていて(特に邪馬台国に関するもの)、しかもこのヤマトタケルの物語は、前作の「ヤオヨロズ」の後を受けたストーリーなので、そこに独自性もある。
そしてヤマトタケルのキャラも違うし、描こうとするものもおそらく違う。
つまりテーマがおそらく違う…と思われるのです。
現在描いている瀬戸内、児島と吉備のストーリーも日本書紀の中に「吉備の穴海に行き、そこに悪い神がいたので討った」というただの一文があるだけのところを膨らませています。
ただ、これが後で大きな伏線となっていくはずなのですが、そういう意味では、かなりこれまでとは違ったヤマトタケルを描けるのではないか…とか、ちょっと野望を燃やすに至りました。
自分のやっていることに意味がないように思えて、それでもなにかやらずにおれず……それが後で大きな意味を持ってきた、ということは私の人生で幾度かありました。
占星術の研究がまさにそれでしたし、アメブロを書き続けたのも同じです。
アメブロなんか、「こんなことを書いていても、自分にとって何の得もないし、意味もないのではないか」と自問することばかりでした。
しかし、あのアメブロがあったからこそ今の自分がある。
物語を描いていてもそれは同じで、中に入り込んでいくと、なぜそのシーン、そのストーリーを描かされるのかわからないけど、手が動くという体験をよくします。
ですが、それはちゃんと意味があるし、それを描いたからこそ物語が面白くなったり、完成度が増したり、ということは創作活動上ありふれた出来事です。
案外、人生っていうのは、こういう一見無意味に見えることが積み重なって、大きな意味をなしていくのかもしれません。
だから、時にはあれこれ考えるのをやめるのもテかな、と。
で、あれこれ考えず、とにかく再開しちゃったわけです。
長い物語になります。
どうぞ、温かく見守ってやってくださいませ。