9日の新月は日食でもあります。
インドネシアあたりだと皆既日食が観測できるのですが、日本では部分食です。
東京では11時過ぎに最大食になるようです。
日食ということは、イコール新月です。
占星術のチャート上は、この新月が太陽軌道と月軌道の交点=月のノード上で起きるときに日食となります。
新月はそれでなくても意味は大きいですし、そのひと月の傾向も生み出します。
太陽と月は、日本神話でいえば国土と神々を生み出したイザナギ様とイザナミ様のようなもので、この交わりがすべてを誕生させるのです。
太陽と月の交わりは、受胎そのものでもあります。
しかし、日食が重なるとその交わりは非常に根深いものとなり、次回の日食までの効力を持つようになります。
次回は9月1日ですので、この3月9日の日食は約半年も影響力を持つことになります。
日食は時に災害などもよく表現すると言われます。
また災害を天災だけに絞るのではなく、人災も含められると、現状では判断しています。
つまり古典的な言い方だと「災い」「災厄」です。
そういう意味では日食には不吉な側面も確かにあるのですが、それはおそらく日食チャートのマイナス面に焦点を当てた解釈であるはずです。
日食図は大きな創造も物語っているはずで、新たなものの受胎・出産でもありますし、今回のものは特に地球全体を浄化しようという働きも感じられるものです。
もちろん一個人がその浄化と癒しを受け取ることは可能です。
そこで人は純粋さを回復していくのです。
実は9月1日の次回日食も、この浄化の働きが非常に強く、この一年は確実に個人が自分の癒しにつなげる雰囲気を持っています。
そのためには自分の中を見つめる必要があります。
ここで脱皮できるか、過去の自分を捨てられるか、あるいは置き去りにした自分を癒せるか。
形は様々だと思いますが、それが早くに達成できた人ほど、楽になれますし幸せにも近づけます。
いや、癒された瞬間にはすでに幸せになっているかもしれません。
この日食図は、強い指導者の出現や大掛かりなパフォーマンスを見せてくれるもので、この日食後の半年、ちょうどアメリカの大統領選挙が戦われることにも、かなり興味を感じます。
このような政治的な世界で、浄化と癒しが期待できるものかどうかはなはだ疑問ですが、何か大きな意味があるような気がします。
たとえばここでトランプ氏が台頭していることも、そこに関係していると思われます。
浄化が始まれば、浄化しなければならない澱も、当然ですが鮮明に浮上してきます。
アメリカ国民がだれを選ぶのか。
それによってアメリカの命運はかなり左右され、場合によっては自国のネガティヴを際立たせる結果になるかもしれませんが、たぶん、これは過渡的なものだろうと思います。
アメリカはちょうど大統領選が終わるころに強いリーダーシップが上昇する流れに入りますので、当然そのような人物が大統領に選ばれる……。
今後も注目したいと思います。
今年はスキャンダルの多い年で、大統領選も今後何があるかわかりません。
有力な大統領候補者たちが、どれだけ叩かれても埃が出ないのならいいですが……
それは日本の政局にも言えることです。
この日食図で注意すべきは、いくつかあるのですが。
火星の影響が非常に強い地域として、シリアやイラクなどの中東地域があります。
中東の情勢を考えたら、この解読は「何をいまさら」という印象を抱かれるかもしれませんが、一層激化するという見方もあるでしょうし、もしかするとシリアの停戦が危うい…とも思えます。
むろん、個人的にはこのまま停戦が継続し安定してくれることを祈ります。
ちょうど一昨日の夜、停戦に入る前のシリアの様子がTVで映し出され、あまりの悲惨さにさすがに唸りました。
ただ、それは私の個人的な感情です。
浄化の作用が強くなれば、不浄なものが際立ってしまうというのも、摂理としてあります。
その一方で無垢な子供や市民が死に続けることが良いとも思いません、もちろん。
大きな浄化の年回りに、まるで膿み出しをするかのように争いも激しくなってしまうという現実はあるのかもしれませんが……。
これは個人にも、個人の人間関係や会社組織などにも明瞭に出ます。
だからこそ、一人一人がこの浄化の時期に禊を行う必要があります。
地震(火山も)については、意外な感じを受けるかもしれませんが、地中海付近、ギリシャやイタリアあたり、中南米、アイスランドやグリーンランドあたりの経度に不安を感じます。
大西洋のど真ん中あたりというのもあるのですが……
日本はこのチャートでは、プラス面とマイナス面があります。
プラス面は発展や成功に結び付きやすいもので、経済的には豊かな傾向が見られます。
この時期におごらずに謙虚な道を進むことが大切。
マイナス面は日本という国が持つ欠点や弱点が出やすく、ここを克服していくこと。そして、国としての理想や方針を打ち出していこうにも、厳しい現実が壁となってくること。
日食図から見る限り、地震などに強い危機は感じません。
あるとしても限定的なものになると思われます。
今年は浄化の年。
はっきりそう言えそうです。
日本的に言えば、祓戸大神(はらえどのおおかみ)の働きが強まる年ということになりそうです。
この日食図、そして次の日食図などを見ながら、その確信を深めました。
そこで、明日は「浄化と癒し」についての記事を書こうと思います。
「浄化だ癒しだ」と連呼しても、ではどうすればそれが実現するのか、個人はどうしたらよいのかということが、きっと今ひとつピンと来ないと思うのです。
これまでも過去のブログで断片的なことは書いてきましたが、ここに焦点を絞って記事をご用意しようと思います。
しばし、お待ちください。