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作家として
占星術研究家として
家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2016年7月17日日曜日

求めるものが大きくなっても


☆ 鑑定受付を通常モードに戻しました。


なんというのか。
最近、自分の能力が極端に落ちたのではないかと、自己嫌悪に陥ることがありました。

日常的な対応ができていない。
細かいところに神経が行き届いていない。

そんなことがいくつかありましたし、その中にはすごく重いものもありました。
もちろんこれは、自分に非があります。

もともと山羊座の水星のわりに、実務能力に乏しいのです。
これはアスペクトの関係で、水星の能力がほとんど創作や占星術にもっていかれているからなのですが。

それにしても、もう少しちゃんとできないのか。

そういった問題だけではなく、たとえば鑑定の現場でももどかしい自分がいました。
幾度も繰り返してきた鑑定ではなく、もっと鋭いところへ入り込めないのか。

ミュージカルの台本製作では、「たかがこれしきのことに一体何をてこずっているのか」と。
すごく葛藤が大きかった。
本当に今年の上半期はまるごとそうでした。

ミュージカルの台本二日分を、一応の脱稿をみて、そして福岡鑑定を終えて、ようやく落ち着きを取り戻した感があるのですが、ここに至って、はたと。
思い至ったことがあります。

これは自己弁護ではありません。
が、同じように自分を追い込んでしまっている人がいると思うので、あえて書いてみます。


いつの間にか。
追い求めるものが、すごく大きくなってしまっていたのです。

今年の前半期の私は、それが大半でした。
鑑定でももっと深く、もっと鋭く、ということを追い求めていました。
それは研究者としての私なのですが。
鑑定では、ただ相手に寄り添うとか、共感して従来やってきたものを提示すればよいということもあります。
そもそも私がやってきた数多くの鑑定など、初めてお会いする人は知る由もない。

ミュージカルでは、「かならずできる」という確信はあったのですが、後から冷静に考えると、相当にハードルの高いことをやろうとしていたのです。
ある意味、身の丈を越えたことをやろうとしていたのかもしれません。

今になってみると、「どうしてこんなことがもっと早くにできなかったのか」と思うのですが、プロセスの渦中では、そのようには思えません。
現時点で最良と思える手法を見つけられたからこそ、今はそう思えるだけです。
非常に難しいことに、いつの間にか無意識にチャレンジしていた。
当然、難航するわけです。

意識が先に行きすぎて、体がついてこられないというか。
理想が高すぎて、今の自分のそれだけの用意が完全でなかった。

それが結果的に、自分の能力が衰えたように感じさせ、自分を苦しめていたのです。
ホテル勤務していたころ、あれもこれもやって、それでもまわせていたじゃないか、どうしたんだ、オレ――みたいに。
そうして煮詰まって、余裕がなくなり、それでもなくても乏しい実務能力がすかすかになってしまった……

ま、実際、年を食ったなと思うこともありますです。
現実にそうなのですから。
それにつれて、若いときの能力が身体的にも知能的にも維持しにくくなるということはあるのかもしれません。

そういう全体のバイオリズムの低下と、求めるものの立ち上がりがクロスしてしまったのかもしれません。
そういう年だったのかも。
(そういう意味では、イチロー選手は本当にすごいと思います)

そういうことがちゃんと見えていたら、ここまで切羽詰まることはなかったろうと思います。
ステップを上がるときは、誰だって苦しい。

でも、上がったところからは、ちょっとだけ違った景色が見える。
そう信じて。

今日できることをする。