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今日は大学の日なのですが。
じつは、ちょっと前に履修生の皆様に、
半ば
強制的に
キロンの物語1の「桜餅」前編と後編を読んでいただきました。
あ、いや。
強制的というのは、今はやりのパワハラではなくてですねっ、(笑)
そもそも、うちの大学の学生さんて、ほとんどの人が小説なんて読まないんですよ。
「文学」の講義を受けに来ているはずの生徒さんでさえ、
「日常小説読んでる人」
「過去に推理小説を読んだことある人」
とか質問しても、手が上がる生徒さんは、そりゃあもう少ない。
50人とか60人とか講堂にいても、手が上がるのは毎年、数人。
それも五指以下くらい。
ちなみに「名探偵コナン」(アニメ)を見たことがある人は、結構多い。(笑)
アタリマエカ
「強制的」というのは、文学の講義ですし、特に前期は小説を読んでもらう形式のものですので、読んでもらわないと仕方ないわけです。
日頃読まない人たちにとっては、「強制的」と感じられるだろうな、ということです。
毎年、私が用意したテキストの小説(3作品)+何か別な小説(1作品)というのが恒例。
ある意味、ここまで日頃小説を読まない若者たちに、何らかの形で小説を読ませるということは、ちょっといい機会を与えてもらっているのではないかと思うわけです。
文学の神様に。
で、その「別な小説」を、今回は「桜餅」にしてみたわけです。
あ、アメブロのアクセス数を増やしたいとか、そんな不純な動機じゃないですよ~。
彼らに読ませた「桜餅」は、まったく別なサイトでUPしたものですので、こちらには来ておりません。
私としては、
あの話を読んで、若者たちがどういう感想を持つか?
というのが、作者として興味がありました。
あの話は、常識的な大学生の年齢+10歳程度の人生経験があったほうが、まあ、共感しやすいと思うのです。
もちろん共感の度合いは個性によっても違いますが、年齢的なフィルターをかけるとすればそうかな、と。
それに感想を聞けば、彼らが真面目に課題に取り組んだかどうか、判断できますからね(プリントを配布して提出)。
ちゃんと読んでないと、感想など書けませんので。←このあたり、自分で言うのもなんですが、真面目に仕事してるんですよ。
結果。
かなりの学生が、感想をちゃんと提示してくれました。
学内のことなので、その割合とか程度は申しませんが、半数以上が何らかの感想をまとめていました。
ちゃんとした命題を与えての読書だったので(感想以外の命題ですが)、彼らなりに頑張ってくれたのだろうと思います。
そして、よかったな、と思うのは、
「普通に泣きそうになった」
「悲しくなった」
という、きわめて単純ながら、感情を書いてくれた生徒さんが多かったことです。
まさにそこの、人の情の部分が大事なわけで。
いや、そんな感情は子供でも抱くだろうとか、いわないでほしい。
確かに表現としては稚拙なのですが、これらの回答を読んで、私はちょっと安心したのです。
世代が異なると、違った人種のように感じられたり、理解し合えないと思ったり、つい思いがちなのですが。
どんな世代であっても、人は人なのです。
きわめて当たり前だけど。
当然ですが、もっと整然と解説した感想もありました。
登場人物のどのような行動にどう感じたかとか。
それ以上に、どういう意図で作者(私)があの話を書いたか、というところまで感じ取ってくれている学生もいました。
それはつまり、どんなテーマなのか、ということでもあるのですが。
そういう感想もあったことは、非常に喜ばしく思いました。
今年度は、講義時間が午前中になってしまったので、ここ数年よりも履修生は減ってします。
しかし、受講態度など、かなり良い年度です。
さあ、今日も彼らに会いに行こう!
今日は、じつは、他にも会いに行くものがあるけれど。(笑)
ぽちっとお願いいたします。(^人^)
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