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2019年11月8日金曜日

早い段階で幸せになるためには

運命のシャッフルの記事に関して、コメントを頂戴したので、そのご質問に自分なりにお答えする記事です。
込み入っていて、コメント欄ではちょっと……という感じなので。


地上に生まれた魂は様々な縛りを受けるが、
「意志と選択」
「行動」
「体験を十全に味わう」(喜びも悲しみも)
「意識を広げる」
といったことで、運命のシャッフルを引き起こすことができる。
厳しい運勢の時でも、起きる内容を変えたり、守り抜きたいものを守り抜くことはできる。

というのが、このシリーズの主旨でした。
「縛り」の中でも、もっとも強いものが「時」であり、これはなかなか覆しにくい。
この「時」を早めたり縮めたりはできないのだろうか、というご質問です。

じつは、これ、厳密には検証できない問題なのです。
ドラえもんでもいたら可能なんですが。(笑)

ある人が何らかの努力を行い、そのおかげで婚期が早まったとか、早い段階での成功を成し遂げたとか、どうやっても客観的な検証はできませんよね?

ただ、ホロスコープの研究者としては、最低限以下のようなことは言えます。

その1.
・ネイタル・チャートには、全人生のざっくりとした情報が詰まっていて、ざっくりとした「時」についての情報もある。
・たとえば結婚を邪魔するようなハードアスペクトがある場合、そのハードアスペクト体験をしっかり受け取って消化してしまえば、そのハードアスペクトはある程度消化されたことになり、結婚を邪魔する効果が軽減し、時期を早める布石になり得る。
・結婚以外の仕事や成功に関することも同様で、そのハードアスペクトの対価となる努力や研鑽を積むことで、成功が早まる可能性は広がる。

その2.
・平均的な話になってしまいますが、多くの場合、婚期なども幾度か用意されている。早い段階での結婚を成就させるか、二回目、三回目の婚期へ持ち越すかは、本人の生き方次第(意志と選択と行動、体験の十全さ、意識)。
・社会的な成功に関しても、長期的なバイオリズムとは別に、幾度かジャンピングボードとなる重要な時期がある。これでどれだけ飛び上がられるか、早い段階で飛び上がれるかは、生き方次第。
・もっと短期的な周期もあり、そのタイミングを生かせるかどうかも同様。この短期的な周期の累積効果もあり、結果的には大きな違いに結びつく(ジャンピングボードや婚期が来たときに、成果を得やすくなる=早まる)。

その3.
・運命のシャッフル程度ではなく、魂がもし地上の縛りをすべてキャンセルできるほどに解放されていたならば、そもそも「時の縛り」もあまり意味はなくなるだろう……

ということです。
「その3」については、理論的にはそのように考えられるし、そうなるはずだ、ということです。

「その3」以外のケースでは、ホロスコープ上の星々の運行、つまり「時の縛り」は存在しています。
「その1」と「その2」は、ホロスコープ上の「時」に関する縛りの中でも、実はいくつも可能性があるし、どのタイミングでそれを発動させられるかは、自分次第ですよ~というお話です。

「その2」に含まれますが、次のような事例報告はできます。

通常、3年程度のハードアスペクト、ソフトアスペクトというのは、誰もが体験するものです。
しかし、ホロスコープ上の特定の条件が揃うと、そういったものがもっと長期化することがあります。

ハードアスペクトが5年以上、10年程度継続する、というような事例もあるのです。

これは結構、いやですよね。
しかし、その長い期間に味わうべき体験を、どこかで集約的に消化してしまうことで、後に残された数年分のハードアスペクトをかなり軽くしてしまうこともできます(→早期にハードアスペクトを終わらせる)。

こういった長期的なハードアスペクトは、長期化する具体的な要因がその人自身にあることも多く、どこかでそれに気づいて徹底的にそれと向き合ったりできれば、具体的な要因が消滅するので、現実にはもうあまり力を持たなくなるのです。
そういう意味でも、やはり行動というのは重要なのです。
意志や選択だけでは不十分。
ちゃんと具体的な問題解決を図ることが必要なのです。

長期にわたるソフトアスペクトは放置しておいても、基本OKですから。(笑)
むろんそれを迎えるまでの間に十分な準備や努力をすれば、大きな実りになるのはいうまでもありませんし、そこまでしなくてもその部分については守ってくれるはず。

一般的には、やはり「具体的な行動」とか対処というのが、どのような問題でも早めに事態を収拾したり改善したりします。
というのは、ホロスコープにハードアスペクトが3年あるとかいっても、それが三つも四つもの出来事を引き起こすことは稀です。
一つかせいぜい二つ。

一つであることも非常に多い。
だとしたらですよ!

その起きる問題というのは、現実の出来事だから、現実の原因や要因、人間関係などがあるはずなのです。
ホロスコープの話をすると、よく人は「運勢がそうだからこうなる」ということを考えがちなのですが、運勢と現実は切り離して考えたほうが良いのです。

何でもかんでも運勢のせいではなく、起きる出来事には現実の原因があり、現実的な対応が必要。
さっさとそれに対処しちゃえば良いのです。
それで多くの場合は、3年のハードアスペクトの大きなものが起き、解消したことになるのです。

対処と解消ができていれば、3年の内の後半の1年半くらい、まったく無害ということもあるわけです。

だから「行動」というのは、とても大事なのです。
私たち普通の人間にとっては、間違いなく。


時期の短縮に関していえば、この「行動」と「感情を十全に味わうこと」が大事なように思えます。
辛い思いも思いっきりしたほうが早く事態は解消する。
我慢せずに、めっちゃ泣いた方がすっくりしますよね? あれと同じです。

感情の解放は、多くの事例で事態を改善させます。
たとえば親御さんから受けた影響を、蓋をした心の中に持っていて、それがために良縁を得られないという事例は非常に多い。
そのときの感情を閉じ込めたままでは、婚期が来てもうまく発動しないこともあり、そのためには蓋をしている感情の解放、もう一度辛いけどそれを再度味わって、泣くとか怒るとか、そういう自分を素直に自分で受け入れることも必要です。

こんなところでしょうか?


ただ、それもこれも。
意識が十分に開いている人にとっては、あまり関係ないのですが。

最初に申し上げましたが、どのような意識で生きているかは、ホロスコープには表示されません。
ホロスコープはすごく良くできたツールですが、決して人のすべてを見抜く万能アイテムではありません。

たぶん悟りを開いたような人に向かって、「あなたのネイタルは……」とか説明しても無意味です。(笑)

そこは常に謙虚であらねばなりません。


おまけの追記記事でした。


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