次の日曜日は、村の神社のお祭りです。
だいたい9月の最終日曜日に行っているのですが、今年は地区のほかの行事と重なったために前倒し。
お祭りの前週には、たいてい氏子たちが集まって、神社の内外を清掃したり、草刈りしたりします。
氏子たちといっても、過疎の村ですから、今ではたった6軒しか氏子がおらず。
集まったのも四人でした。
氏子総代を任されている私は、この日、かなり早めに出ていき、参道の草刈りを開始しました。
仕事の関係で、どうしてもお役に立てないこともあるので、できるときには頑張っておこうと。
自宅周辺の草刈りをするときには結構雑なんですが(笑)。
神社ではかなり丁寧に刈ってゆきました。
参道を中ほどまで刈って上がったところで、ふとご神気のようなものを感じました。
感じただけで、刈り続けていたのですが。
しばらくすると、ほかの氏子たちも集まってきて、作業がどんどん進んでいきます。
今、地方の過疎が進んだ村では、どこも同じような悩みを抱えていますが。
神社が維持できなくなっているのです。
神社というのは小さくても、一つの宗教法人です。
これを維持するためにはお金がかかり、氏子料というものを通例お納めするのですが、軒数が少なると、もはやこれが維持できないわけです。
結果、小さな神社からは神様の御霊をお移しして、どこかへ合祀していただくということが、大変に増えている。
つまりその神社そのものがなくなるわけです(建物や土地は残りますが)。
このままでいくと、私たちのところでも同じようなことになるのは目に見えています。
私の代で、そんなことにはしたくないと思う一方、否応なく現実が迫ってきている。
今のような仕組みができる前。
ただ村で氏神様を崇敬していた時代。
ただそれでよかっただけのはずなのに。
こんな理不尽なシステム、誰が作った?
こんな理不尽なシステム、誰が作った?
ここしばらくの悩みです。
静かな山裾、谷あいにある神社。
ご祭神は大山祇神。
神話の中に幾度も名前が登場する山の神様。
有名なのは愛媛県の大三島の神社ですね。
境内には巨木があります。
クロガネモチの木です。
こちらの地方では、クロガネモチはアクラと呼ばれています。
由来はよくわかりませんが、地元の由加山にはアクラ王という鬼がいて、坂上田村麻呂に退治され、その時に鬼は75匹の狐に転じ、その後は世の中のために働いたという伝承があります。
かなり似た伝承を最近、関東で発見いたしました。
次に東京鑑定を行うのは、10月下旬からなのですが、それが終わったらそこへ取材の足を延ばそうと思っています。
アクラはきっと先住民、もともとこの日本列島に住んでいた者たちにかかわる名称に違いないと思うゼファーなのであります。