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2019年2月21日木曜日

今年の道しるべ(春分図の追記)

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ホロスコープは、春分を起点としています。
ここが牡羊座0度であり、そこから12星座が配当されています。
(厳密には、春分点がわずかずつずれていっているということは、また別として)

春分の日。
昼と夜の時間が等しいこの日。

太陽が牡羊座0度になります。

この春分図についての解読は、先日行いましたが、これが一年間の傾向を表現するものとなります。

たとえば、次のチャートは2010年の春分図です。
つまり2011年3月11日の東日本大震災も、このチャートの中に情報があるわけです(次の春分が近づくと、すでにその傾向は現れるが)。


 画像はアマテルで作成→高機能 占星術ソフト・アマテル

この年あたりでは、天王星は春分点である牡羊座0度に近づいており、2011年のチャートでは、完全に牡羊座0度になっています(天王星が魚座から牡羊座への境界を越えたのは3月12日で、その前日に震災が起きている)。

2010年のチャートでも、すでに天王星の意味する突発的な事態の暗示が強かったわけですが、ほかにも日本の場合、国民である月が4ハウス(国土)の中にあり、海王星(海)とスクエアになっています。
しかも、キロンと海王星はコンジャンクション。

これがあの悪夢のような津波の暗示と考えられます。

すごく巨大な出来事は、やはり春分図の中にも暗示があります。
たとえば2004年12月には、スマトラ沖で巨大地震が発生し、地震と津波による死者行方不明者は30万人以上という、とてつもない被害が出ましたが。
この2004年の春分図でも、
太陽と月はコンジャンクション。
大衆である月は魚座(水のエレメント)で、死の星である冥王星から強いスクエア。
という状態でした。

同じような観点で考えると、今年、2019年の春分図は、そこまで明白な危機を提示するものではありません。
これはまったく違います。

とはいえ、安心ばかりもできないというのは、申し上げたとおり。
天王星は強い年です。


ちょっと脱線気味になりましたが。

このような大きなスケールでの流れが、春分図にはあります。
そして私たちは、その大きな流れの中で生きています。
大きな出来事というのは、私たち個人にも明確な影響を与えます。

社会経済の好況・不況が、私たちのお財布の具合にも関係するのと、まったく同じなわけです。


だから春分の流れが、自分にどう関わってくるのか、ということは、一人一人のこの一年のテーマでもあります。

特に明確なのは、キロンという心の傷と癒やしに関わるものが、大衆に全体的な影響力を発揮するのが、まさに今年だということです。

一人一人が癒やされ、キロンの導きを受けて、高次のステージに立てる、その良いチャンスです。
ただし、それは今年に関していえば、「精神的なもの」「スピリチュアルなもの」に傾けばOKというわけではなさそうです。

現実に行うこと。
この物質的な世の中で、自分が何ができるか。
自分をどう打ち出していくか。
どのような自分を新たに構築するか。

というようなことが、カギになると思われます。
ですから、いたずらに霊的な方向にばかり目を向けず、現実を見ておく方がお役には立つと思います。
仮に霊的なことにしても、「現実的な対処」を行うことが必要ということでもあります。

たとえて言えば、腫瘍ができてしまい、そこを手術で切除するというのは、とても現実的な対処なわけです。
霊的にも同じ事が言えるということ。
手術のように、もはやかさぶたになってしまった部分は、払い落とす、そぎ落とす、そんな今年でもあります。

霊的なことであっても、真剣に学ぶこと、身につけること、磨くこと。
これらもまた、極めて現実的な対処です。


春分図は大変に不思議で、奥深いチャートです。
このチャートが一年を管理するのは、そもそも占星術では、自分の始まりが牡羊座0度にあるからです。
個人のチャートではなく、このような全体的なチャートの中で、「じゃ、何を持って始まりとして、何を『自分』に据えることができるのか」ということを考えたら、そりゃ、牡羊座0度以上のポイントはないのです。

もちろんこの影響の大小は、個人によって異なります。
春分の暗示とはかけ離れた運勢の持ち主もいます。

しかし、私自身、今年の春分には相当リンクしてしまっていますし、今年の日本では春分に完全にリンクした出来事もあります。

それは天王星に関するもの。
そして、日本人全体が、この天王星とどう向き合うか。

そういう年なのです。



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