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家族を持つ一人の男として

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2015年12月9日水曜日

ふじ田でのランチ

上演が近づく、こじぷりの「ふしぎの国のアリス」。

しばらく前にお願いしていたら、娘2が結構まとまった枚数のチケットを買ってくれました。
 ※娘2とはまったく血のつながりも戸籍上のつながりもありません。ただ、こちらも娘のように思っているし、向こうも私のことを「父ちゃん」と呼んでいる間柄です。

Lineのやり取りで。

「ありがとう! チケット持っていくよ」

「あ、その日、あたし空いてる~。ランチ、オッケーよ」

……これはタカリですかね。いや、おねだりですかね(^_^;)

ま、チケットを売ってくれたお礼くらいせねばですし、ランチをしようというお話にもなっていましたし、それに娘2も今始めている事業のことを話したかったらしく。

その日はたまたま奥さんもお休みだったので、三人でひさびさに地元・和食、「旬菜 ふじ田」を予約しました。

このお店、昨年は父の三回忌の法要後の会食でも利用させていただきましたが、とてもいいお店です。

いいお店、なんていうのは月並みな言葉ですが、その時期時期の食材をうまく生かした料理を提供してくださるのです。
変にいじり回さないけれど、ちゃんと丁寧な仕事をしてくれている。

それが伝わってくるのです。



白芽芋のあんかけです。

とろりとした餡の中に浮かぶのは、ほっこりねっとりとした白目芋。

レンゲで簡単にすくって食べられます。

蟹の身が少し添えてあります。

芋のやさしさがほのかな甘みの餡と一緒になって、口の中に広がります。

散らしたアラレが触感を引き立てます。




お造りは、鰆のタタキ、すじガツオ、タコです。

タコはもちろん下津井産でしょう。
すじガツオが適度に脂ものっていて、素晴らしく美味い。
鰆も炙り加減が絶妙です。




牡蠣の茶わん蒸しです。

黄色いのは岡山でよく作られている、黄ニラです。
大根おろしが添えられている……

と、これはポン酢仕立てでした。

中には牡蠣が三つも。

酸っぱすぎないポン酢が、茶わん蒸しのやさしさといい感じで調和します。




サツマイモ、穴子、ゴボウ、レンコン、シイタケ、そして小フグなどの揚げ物です。

つゆも来ますが、塩が三人とも塩が人気です。

どれも非常に美味しいのですが、特にゴボウが歯触り、そして立ち上がってくるゴボウらしい風味など、素晴らしい。

そして、小フグがぷりっとした歯ごたえがあり、楽しめます。



ジャコ飯とみそ汁、香の物。

漬物は古漬けらしく、ちょっと酸っぱい感じですが、ジャコ飯とのバランスを考えてのことでしょうか。




カラメルのアイス。

甘くありません。和食の淡白な中にも素材の味が生かされた組み立ての中にあるものなので、余韻を壊すようなデザートではないのでしょう。

娘2も奥さんも大満足。

もちろん私も満たされました。ただ満腹とか、ただ美味しいとかいうのではなく、ちゃんとお仕事をしてくださった料理をいただいたという満足感もあるのです。

いや~。
堪能しました。


気取らず、気負わず、自然体で。

でも、ちゃんと丁寧に。



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