― the field for the study of astrology and original novels ―
作家として
占星術研究家として
家族を持つ一人の男として
心の泉から溢れ出るものを書き綴っています
人は自分の運勢を自分で選ぶ
一昨日の記事の中に、
「人の人生を左右するかも知れないことに恐れを感じないのか」
という問いかけに、ほぼない、ということを延べたのですが。
結構、重要なことかも知れないので追記しておきます。
この大前提は、私がホロスコープを信頼している、ということがあります。
これは上の記事で書きました。
ホロスコープは基本的に嘘をつかないので、ある程度の許容範囲のようなものはありますが、ほぼ確実に星々のコンディションに沿ったことは実現します。
これは運命論ではありません。
運勢のバイオリズムは誰にもありますが、それは〝結果〟そのものを表示するのではなく、たんに〝波〟のようなものを表示していて、その波長によっては仕事や家庭や健康とか、いろいろな項目に出るわけですが、その〝波〟をいかに乗りこなすかは、本人です。
〝波〟に呑まれてひっくり返るのも自由ですし、あげくに一時的に海底まで行ってしまうかも知れない。
そこも自由。
しかし、生き方次第では〝波〟に乗ることも可能になるかもしれない。
〝波〟が低くなったときに抗わずに準備を整えられれば、次の〝波〟の高まりでより飛躍できるかも知れない。
こういった人が自由にできる〝選択肢〟は、じつは一般に思われる以上に幅が広いのです。つまり運勢は、本人が思うよりも自由度が大きいのです。
ましてや、運命や運勢があるから、その人の未来が決まっているかのような認識は、もう根本的に間違っています。
この理解とその認識を人にうまく伝えられるかどうかが、鑑定現場においては非常に大きな意味を持つのです。
人の人生を左右する恐れを感じないのか、という問いかけをなさった方というのは、おそらく、〝お前が思っている確定的な未来や運勢傾向〟を伝えることで、人の運命を誤った方向に曲げてしまう恐れはないのか、というニュアンスも含んでいるのです。
(それだけではないですが)
私がこの質問に対して、「ほぼない」と回答できるのは、こういった運命や運勢に関する情報も、たいていは依頼者にお伝えしているから、というのもあります。
なぜ、こういうことをしているかというと、クライアントの中には、やはり
〝自分が確定的に幸せになる道〟
〝自分がそれに携わったら絶対にうまく行く仕事〟
〝自分が絶対に幸せになれる結婚ができる時期〟
などを知りたがっている方が多いからです。(他にもいろいろ)
これは人の心情として、すごく理解できるので、この想いを抱いて来られる方のことを否定はできないし、受け入れるのが私たちの仕事です。
しかし、これからが確実な未来でないことは(申し上げたように)明らかです。
私たちがお伝えできるのは、
〝より幸せになりやすい道〟
〝ベストがあればよいが、選択肢の中にベストが存在しない場合、よりベターな仕事を勧める〟
〝運勢的によい婚期はお伝えできるが、本人の基礎的な運勢以外での結婚はほぼあり得ないので、そこをふまえた上で、最良の時期や考えられることを伝える〟
ことです。
ほかにもいろいろあるのですが、重要なのはその人のネイタルの特質をどのように生かすか、そして未来に予定されている設計図を見て、その設計図に対して今どういうことをすべきか、何かが成就するときはいつなのか……
というようなことをお伝えしていきます。
この〝設計図〟というのも、隅々まで完成された設計図ではなく、住宅で言えば基礎工事設計やプランニングの方向性やアウトラインみたいなものです。
そこに、すでに自由度がある。
いえば、私は鑑定時にそのような観点で、アドバイスしているのです。
この伝え方は、ベースに〝その人の人生はその人が構築する〟という法則が基礎にあります。
そこを理解してもらいながらお伝えするので、未来に見えているものが実現できようができまいが、それはご本人の問題でしかないということでもあります。
極端な話、日常遊びまくっていて、何事も加減にやってきている人と、誠実に責任感を持って何事にも取り組んで向き合っている人との間では、同じ〝傾向〟や〝波の時期〟があっても、結果は雲泥の差です。
当たり前に考えて。
前者は、希望する職に就けないとか、〝良い波〟が来ても望む成果を得られないとか〝悪い波〟が来たときにはズドーンと落ちる。
後者は、希望する職に就ける可能性が高くなるし、〝良い波〟が来たときには昇進や給与UPとか、あるいは彼の頑張りを認められて良縁が巡ってくるとか、〝悪い波〟が来たときにもその被害が最小限に留められるとか。
そういう違いが発生するので、正直なところ、そんな本人の努力や生き方のところまで、私たちは責任が負えないのです。
そして、私たちができることというのは、その人の生き方や努力などの〝補正〟に過ぎないのです。
そのような理解・認識をベースに、「じゃ、こういうのはどうですか」「こういう選択はないのですか」「確率が高く思えるのはこのやり方ですよ」というようなアドバイスをさせていただいています。
そのパーセンテージというのは、わずかです。
人の運命をほぼ決定的にしているのは、その人自身に他なりません。
一昨日の記事で、1時間の鑑定で25年が変わった、という感想をお寄せいただきましたが、これでもし慢心したら、私もしょせん、〝あかんやつ〟です。(笑)
より大局的な視点に立てば、その方はご本人のタイミングで、来たるべき時が来たのです。
そのタイミングで、たまたま最も有効なことが言えそうな私のところに来てくださった。(何かの導きで)
それが真実なので、私が人様の人生を決定的に左右しているなどという発想は、そもそも傲慢だろうと思います。
その人の人生は、その人が決めています。
こういうことを、また今年の占星術講座の上級クラスで、お伝えしなければならない時期が近づいてきました。
今年から、こういった部分をちょっと増強しようと思っています。
(そのために、講座がうまくシェイプしてきたつもり)
どのように、その人に向き合ったら良いのか。
数々のホロスコープの技法を、それぞれどのようなときに使うのか。
そして、もっとも重要なのは、〝どのように伝えるのか〟。
こういう部分が、ある意味、ちゃんと技法を理解するのと同じくらい重要だったりします。
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