よく知られたライダー版、マルセイユ・タロット、青い鳥タロット、ダヤンのタロット、そして日本神話タロット……。
このうち「青い鳥タロット」と「ダヤン」は頂きものだったのですが、とくに「青い鳥」は非常にビビッと来て、今では新月メッセージの時に12星座ごとにその月を生かすためのカードとして、ブログにもUPしているのはご周知のとおりです。
タロットカードというのは、基本的にあるルールに則ってカードを引きます。
このルールにもいろいろとあります。
カードのシャッフルのやり方。
引き方。
そして展開法もまた数多くあります。
1枚のみを引くというのが最もシンプルなやり方ですが、
スリーカード
フォーカード
ダイヤモンドクロス
ヘキサグラム
ケルト十字
ホロスコープ
二者択一
……
いやまあ、本当にたくさんあります。
マルセイユ・タロットの一つのカモワンなどは、視線を重視した動的な展開方法、逆位置のカードに対する解決カードの提示方法など、独特のやり方もあります(これはオリジナルではなく、もともとあったという説もあります)。
カードのシャッフル、引き方、展開方法などは、ある流派の中では「こうでなくてはいけない」という型が決まっている場合もあります。
しかし、私の経験でいえば、タロットとリーダー(読み手)の間に信頼関係があれば、タロットはどのようなやり方をしても応えてくれると感じています。
そうではない、というご意見もあろうかと思いますが、カードと使い手の間にしかわからない雰囲気というものがあることは、カードの使い手であれば皆さん感じ取っておられると思うのです。
もともとカードを引く、展開させるという行為の本質は、
まったくどのような絵が描かれているかわからないカードの裏面だけの状態から、一見、無作為にカードを引いて並べていく
ということに尽きます。
どのような展開法であれ、これが本質のはず。
絵柄があるほうを見て引いたのでは意味がない。
わからない状態で、何らかの手順でカードを選び出すわけです。
このプロセスがどのようなルールでなされるか、という違いでしかないわけです。
私はこのルールに関しても、時代とともに新しいものが生まれてきたはずだし、今独自のものを提示してもまったく不自然ではないし、そうなって当たり前だと思っています。
だから、私は複数のタロットであっても、自分なりのやり方でカードを引くようにしています。
それで良しとしている。
自分のルールとして決めたやり方をしています。
でも、ほかの方がどのようなやり方をしても、どのような流派の手法であっても、それもまたそれでOKだと思っています。
要はタロットとの信頼関係の問題になります。
自分にもっともフィットするやり方を選べばよいわけです。
ただ慣れないうちは、やはり従来のやり方を踏襲するというのは、あっていいと思いますし、そのほうがリーダーも安心できます。
「これでいいいのかな」とか迷いながらカードを引くより、ずっといい。
私は12星座の記事を作成する時でも、日常の鑑定現場でも、大アルカナ22枚しか使いません。
そもそもライダー版の小アルカナのカードの意味など、頭に入れていません。
ただ、マルセイユの小アルカナは使おうと思えば使えます。
が、日常の鑑定では小アルカナまで使用すると、時間的に厳しいという部分もあります。
テーブルも非常に広いものを用意しておかないと難しい。
そもそも私の場合は、ホロスコープ解読という大きな柱があり、たいていのことはチャート上に示されています。
その最終的な選択や結論をダメ押しで得たいときにカードを使っていますので、小アルカナを使わなければいけないような必要性をまったく感じたことがありません。
要するにほとんどのパズルのピースは、チャートで埋まっているわけです。
最後の一つ二つのピースを当てはめるときにしかカードを使っていない。
そうなると、もう大アルカナだけで十分なのです。
ことマルセイユ・タロットは非常に重宝しています。
自分にとって特別な意味があるカードだと感じています。
ですが、このところ、新しい可能性を見たいという思いがむくむくと膨れ上がってきています。
どのような技法も、せんじ詰めれば詰めるほど、シンプルになっていきます。
これはカードだけの話ではなく、世の中のいろいろの技術、芸術、道といったものを含めて。
マルセイユは非常に多くの可能性を示してくれ、しかも癒しの効果すらあるように思います。
ですから、今後も鑑定現場ではこれを使っていくとは思うのですが、「青い鳥タロット」や「日本神話」タロットの中には、別な可能性が眠っているように感じます。
あ、自分にとってはですよ。
人様のことは、この際関係ありませんので。
非常にシンプルになっていく道が、そこにあるように感じるのです。
そこで、先日の10月の12星座の運勢から、試験的に日本神話タロットを使用してみたのです。
いろいろと検証しつつ、新しい試みに入っていきたいと思っております。
よろしくお付き合いくださいませ~。