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2016年1月20日水曜日

日本にはとんでもない超古代史が潜んでいる

中学~高校時代に、私はある作家のシリーズを夢中になって読んでいました。
それは北海道在住のSF作家、荒巻義雄さんでした。

ミステリ作家としての原点は、ルブランであり横溝正史先生でした。

が。
さらに重要な根幹である、自分自身の処女作「黙示録神話」の根っこにあるのは、この荒巻先生の作品群でした。
とくにこの「空白シリーズ」!!


この「空白シリーズ」は、ジャンル的に言えば、「ダ・ヴィンチ・コード」みたいな謎解き物語なのですが、宇宙、超古代文明とかいうことも作中にあり、どっちかというとエーリッヒ・フォン・デニケンとか、ゼカリア・シッチン(「謎の第12惑星」)、グラハム・ハンコック(「神々の指紋」)みたいな気宇壮大な物語です。

この「空白の十字架」に中学生ではまり、その後も読み続けました。
「空白のピラミッド」で紹介されていたゼカリア・シッチンの「謎の12惑星」も16歳になる年、つまり高校1年で読んだのですが。


ゼカリア・シッチンが日本で最初に紹介された書。
初版であります~~。
(シッチンのこの「謎の第12惑星」の初版・昭和52年のを持っているのですが、この本の存在を知ったのは昭和53年に上梓された「空白のピラミッド」によってなので、取り寄せて読んだのは翌年、高1のときです)

このちょっと前から、自分の意識がとんでもない勢いで、超古代文明のほうへ傾きました。
それで、当時、大陸書房から出ていた「失われたムー大陸」とか「幻のレムリア大陸」とか「アトランティス」に関する書物を、次々に購入して読み漁りました。


蔵書の、ごく一部です。

中学生のころ、帰宅する道から少し外れていたところに書店があったのですが。

そこで、がんがん、こういう書物を取り寄せてもらい買っていました。
小遣いはすべて投入。
お年玉もまるごと全部。

今となっては、むしろ珍品の価値があるかも??

こんなもん、夢中になって呼んでる中学生って、なにっ???

どんなん???


我ながら、おかしな奴で、今だったら確実にヲタクと呼ばれていたと思います。

超古代史ヲタクですね。



神話に興味を持ったのは、諸星大二郎さんの「暗黒神話」も関係していたと思うのですが、このあたりの記憶がごっちゃになっていて、どれが先だったのか、今一つわからない。

とりあえず、神話・超古代・宇宙といったものが、いっぺんに連合軍になって、頭の中に攻めてきた時代でした。



時は流れ。

私は大人になり、作家として世に出て、ちょっとばかり羽振りの良い時期が、本当に瞬間的にありました(爆)f^_^;

その時期に、たまたま日本の超古代にかかわる珍本が、いろいろと出回る時期がありました。


いわゆる「宮下文書」の解説書ですね。




そして「九鬼文書」


これらの書籍は、ちょっとびっくりするようなお値段です。

今だったら、たぶん買わない……



これらの超古代史にかかわる解説書も、えらくたくさん持っています(それらは一般的に流通しているものなので、これらは常識的なお値段です)。

これに類する「竹内文書」の存在を初めて知ったのも、やはり荒巻先生の「空白シリーズ」でした

そこが窓口になって、これらの古文書に興味を持つようになったのです。


これら「竹内文書」「宮下文書=富士文書」「九鬼文書」は、学界的には偽書といわれ、まじめに取り上げられることはありません。
様々な問題点があるのは百も承知です。

ですが、これらが申し合わせたような、ある特徴を持っているのです。

それは、ウガヤフキアエズ王朝というべき、非常に息の長い王朝が日本にかつて存在していたというくだりなのです。

なぜ、そこは共通しているのか?

ウガヤフキアエズというのは、「古事記」「日本書紀」の中では、天孫降臨したニニギ命の孫にあたり、ただ一代だけしか存在しない名前です。
(神話上、このウガヤフキアエズ命の子が初代神武天皇になったとされる)

しかし、これら「古史古伝」と呼ばれる文書は、なぜかそこに膨大な歴史があることを告げています。

これら文書を伝えた家に、談合するようなつながりや、そうすることによって得る利益はなかったはず。

これを想定すると、とんでもない超古代の歴史が日本にあり、富士や丹波のあたりに、何か非常に深い秘密がありそうだということになってきます。



私は近年、これら若いころになぜか夢中にならされてしまったものに大きな暗示が潜んでいるような気がしています。

これらは真実の一部を共有しているのではないか?

だとすると、すべてつながる情報があるのです。


その譲歩の片りんは、ノベライゼーション・ヤオヨロズにも反映されています。
こちらに「ヤオヨロズ」は収録されています。

そして、それは自分の処女作にもなんとつながってしまうという……(処女作は世に出ていません)


なんとも恐ろしいというのか、不思議なはかりごとが、世の中にはあるものです。