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家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2016年4月25日月曜日

人生の大先輩たちに


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昨日は倉敷の市長選挙なので、投票に行ってきたゼファーです。

また地元児島では、土日と「せんいのまち 児島フェスティバル」などが開催され、何かと慌ただしい一日でした。
この児島フェスティバルは、前は「せんい祭」などと呼ばれて、ずっと昔から催されているものです。

児島は繊維産業の町で、国産ジーンズ発祥の地でもあります。

このことから近年、全国的にも注目を集めていて、 この時ばかりは人口密度が急上昇します。

児島の町は、普段にない混雑ぶりでした。

これは毎年、4月の最終土日に開催され、児島駅周辺と三白市、そしてジーンズストリートという三つのエリアで、それぞれ催し物があり、大変な賑わいでした。


私はちょっとお訪ねしたいところもあったのですが、遊びまわっていられる状況ではないので、児島の町で用を済ませて帰っただけでしたが。



ところで、昨日は朝、地元にある神社を訪ねました。

そこは地元の有名な大権現にすぐ近くにある、ひっそりとしたお稲荷様なのです。

私は自分のことだけなら、あまり祈願をしない人間なのですが、今回は公のためにも祈願したいことがありました。
自分の仕事にも関係しています。

じつはそこをお訪ねするのは、これが初めてか……(もしかすると記憶の怪しいほど昔にあったのかもしれないのですが)。

ひっそりとしたお稲荷様で、ちゃんとした独立した祠というよりは、集会所みたいな家屋に隣接して祀られていました。

誰もいらっしゃらなかったので、参拝を済ませ、景色を眺めていました。


結構高いところにあり、北の方向が見渡せます。

このお稲荷様は北向きなのです。

ちなみに我が家は、この写真のもう少し右手奥の山中です。



そうしておりますと、もういいお年の、でも元気な男性が登ってこられます。

どうやらこちらのお稲荷様を管理されている方のようです。

見えている景色がどのあたりなのかも、この方にお伺いしたのですが。

この方ももう七十代半ばなのだそうです(75か77とおっしゃったと思うのですが、記憶が怪しい)。

そしてこのお稲荷様を管理されていらっしゃるのが、6名くらいらしいのです。

全員、この方よりもお年上だそうで、「もう自分たちが死んだら管理する者がおらん」のだそうです。

そのときには近くの大権現のほうに管理をお渡しになるとか。


どこもそんな事情があるのです。

うちの氏神様だけじゃない。


そんな話をしていると、どうやら管理をされている方々が、次々に登ってこられる。

女性が二人、男性が最初の方を入れて三人。

皆さん、ご健脚(80を超えている方もいらっしゃるのに)。

「まあまあ、兄ちゃん、コーヒーでも飲まれえ」
「お昼一緒に食べていくじゃろ? うどんがあるけえ、全部食べてええよ」

……

すごくお元気です。(^_^;)
たじたじとなるほど。

仕事があるので、そうゆっくりもしていられないと申し上げると、コーヒーだけでもと。

用意してくださっていたのですが、湯沸かしポットにペットボトルの大きいのを一本入れてしまったので、なかなか湯が沸かない。

しかもポットの蓋がちゃんとしまっていなかったので、私がちゃんとはめ込み……

「わしら、耳が遠いからのう。がっはっは」
とおっしゃいながら、大声で掛け合い漫才のようなやり取りを続ける……

私は「ニイチャンニイチャン」と呼ばれ続け。

まあ、でも、この人たちにとったら、私なんか若造だわな。


その場には私を入れて計六人が存在したのですが、コンビニで買ってきていたカップのコーヒーが5個しか用意されておらず……

たぶん、その場になって
「一個足らんがな」
「おまえ、なにしょんなら(なにをしとるのかの意)」
「ぼけとん違うか」

みたいな掛け合い漫才をしながら、それでも和気あいあいと過ごしていくんだろうな……

神社というより、なんか老人会の集会みたいな……(笑)

それでも何かほほえましいのです。

昔はどこもこんなんだったんだろうなと。


湯が沸く前に辞去したのですが、お稲荷様にお供えされていた大豆かりんとうの袋を一つを持ってお帰りなさいと言われ、有り難く頂戴して、参道を歩いていたのですが。

見ると、賞味期限がとっくに切れている(爆)。

とりあえず笑いが止まらない人生の大先輩たちなのでした。


※ 追記 かりんとうは実害はないと判断し、ちびちび食べていたりします。


★★★★★★★★