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作家として
占星術研究家として
家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2019年3月11日月曜日

とてつもなく大きな1割

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占星術において、ネイタル・チャートはまことまことに重要なものです。

そうですね~。

それで5割くらいは語れます。

え?! 半分くらいなの?! と驚かれるかも知れません。
これは考え方にもよりますよ。
研究家によっては、10割という方もいると思いますし、8割くらいという方もいると思います。

でも、私の感触としては、半分か半分ちょっとだな、という感じです。
この初期の5割をA情報とします。

語られていない部分というのは、主に二つあります。

一つは、その後の人生の流れ、その時々の詳細な運勢。
これについては、様々な技法があります。
数種類の進行法。
トランジット。
いくつもの回帰図。
私の場合は、独自に発見・開発した特殊な解読方法もあります。
これをB情報とします。

A情報とB情報を重ね合わせて、ようやく8割か9割近くまで行きます。

それでも、残り1割くらいは読めないところがあります。
それが何なのか、というと。

わかりやすいので、映画制作に例えますと。

「どんな映画を作るかというコンセプト」
「どんなテーマで作るか」
「シナプシス(あらすじ)はどんな感じ」
「どんなキャストでやるのか」

というようなところが、ネイタルA情報です。
そうすると、概要はわかります。

映画の企画、告知、台本制作、オーディション、練習などはB情報になり、その時々の運勢や、障害に突き当たるとき、波に乗るときなど、Bで読めます。

ところが!
台本ができあがって、集まったキャストをオーディションで選考していくと、「こんなキャストがほしいな」と思っていて、ドンピシャリな俳優がいたらいいのですが、意外な俳優がはまっていることもありますし、どれも今ひとつで消去法で選ぶこともあります。

選んだ俳優によっては、「こういう演出のほうがいいんじゃないか」とか、「この人の味を出させるためには、ストーリーをこういう方向へ修正した方がいいのでは」という部分が出てくることも当たり前です。
台本が役者や状況に合わせて書き直されることも、まあ、普通。

ここで、台本を書いた人間が、元々の意図しない方向へ描き直しを命じられ、テーマやコンセプトまでがひっくり返ってしまうこともないとは言えません。

最初のコンセプトで「ドキドキワクワクの映画を作ろう」というのがあって、テーマで「エンターテイメントの中にも家族愛を」とかいうのがあっても、演じる役者の顔ぶれや細かな選択の繰り返しの果てには、「家族愛」が消えてしまうことすらあり得ます。
たんに恋人を絡めた楽しい冒険譚になってしまうこともあり得るわけです。
(たとえばジェームス・ボンドとか初期のインディ・ジョンーズのシリーズみたいな)

テーマかコンセプトのどちらも変わってしまうというのは、さすがになかなかないと思いますが……(私、業界の人じゃないので、詳しくは知りません)
ただ、商業映画の制作のような大きな資金が動くものではない、街の片隅でやる演劇のようなスケールだと、どのような改変もあり得ます。

私たちの人生も、実は同じような側面を持っています。

人生において、私たちは、
自分が企画者であり、
自分が脚本家であり、
自分が演出家であり、
俳優を選ぶのも自分であり、
どう台本を変えていくのかも自分、
なのです。

このうち「企画」は、転生を重ねる魂の役割で、プランニングは「あの世」にいる自分が行います(自分の人生は、自分の魂が大元のプランニングをするので)。大まかなあらすじくらいは整えている人が多いでしょう。
しかし、現にこの世に生まれて見ると、「脚本=台本」は状況に合わされて書き直されていきます。
それこそ無限に変わり得ます。

その「書き直し」というのは、往々にして状況や人間関係に由来します。
つまり集まった役者たちと、その個性です。

そしてその役者たちを引き寄せるのは、結局、自分なのです。
選ぶのも自分。

引き寄せる人間関係というのは、「その人がどういう生き方をするか」で変わります。
極端な話、ヤクザの世界で生きると、ヤクザの人間関係が多くなるのが当たり前ですし、スポーツに熱中して青春を過ごせば、プロ集団に入っていけるかも知れませんし、正義感が強く制服に憧れれば警察官になるかも知れません。
ヤクザもスポーツも警察も、全部、火星の世界です。

火星を使って生きていこうという元々の企画やあらすじがあっても、どの人間関係の中で生きていくかというのは、本人の選択次第です。

こうした部分というのが、つまり「残り1割」なのです。
でも、この残り1割というのは、こうして説明すると、とてつもなく大きいと思われませんか?

1割どころか、人生の大半じゃないか。
その感じ方が正しいわけです。

1割というのは、ホロスコープを通じてその人を読もうとした場合の見方で、現世に生きている人間からの視点では、自分の意志と選択が大半なのが当然。

でも、自分の意志で火星を選んでいるように見えて、じつはチャートは火星がもともと明示されているのが普通で、その火星を使っていつどのような経験をしやすいとかいうのも、ホロスコープには出ているのが当たり前。

どっち側から見るかで、話は違ってくるのです。

申し上げたいのは、つまり。

とてつもなく大きなこの1割。

あなたならどう生きますか?
それによって、この世界のシナリオはどんどん変わりますし、変えられますよ、ということです。



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