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2021年8月19日木曜日

不安こそが問題の根源

昨日の記事の続きです。
結婚というのは、この地上の制度です。
占星術では、7ハウスが管理しています。
7ハウスは結婚、対人関係、契約などに関わりますが、すでにここに「契約」ということが含まれています。
 
つまりこの地上で、お互いの関係について、ある法的な取り決めを行うものなのですね。
 
これって……まさに〝地上的な〟ものなのです。
〝現世的〟とも言えます。
 
なぜかというと、相互の関係に深い信頼や相手への許しがある場合、このような法的な契約は必要なくなります。
そんな紙切れの誓約や制約は必要ない……はずですよね?
なぜこれを必要とするかというと、そこに
深い信頼がないから(まだない、という状態かもしれないし、ずっとないかも)
のはずです。
 
そのために、相手を縛る何らかの社会制度上の制約を〝保証〟としてほしがる、というのが、現代の地上の婚姻制度です。
こんなこというと、結婚に夢も希望もない感じですけど。
 
ただ、相互に深い信頼がある二人であれば、紙切れ(婚姻届)は出すことが多いでしょうけど、それは〝たんなる手続き〟にすぎなくなります。
そういうご夫婦も存在しているわけで。
 
この地上で一緒に生きていくんだから、そうするのが自然、とか、そういう感覚でしかなくなる。
 
7ハウスというのは、1ハウス(自分)が真正面から向き合う部屋なので、避けて通れません。
契約云々の項目を除外しても、人の魂は誰か(多数)と出会うために、わざわざ不自由な地上に生まれてきているので、この自分が向き合うべき誰か、というのはキャンセルしがたいし、放っておいてもかならず出現します。
愛し合うとか、そんな関係でなくても、敵対とか良い意味でのライバルとか、すごく親しい存在として。
何らかの形で7ハウスは出現します。具体的な人物として。
 
つまり、深い信頼が存在している場合、この本来の7ハウスの持つシンプルな〝向き合うべき誰か〟〝出会うべき誰か〟としてしか、相手が存在していないわけです。
 
本来。
 
もともと、私たちはそれで良かったはずなのです。
7ハウスって、そういうものです。
そこに「契約」などという意味が結婚と共に混在しているのは、私たちが存在するのが「地上」だからです。
 
たとえば、わかりやすい事例として言えば、フランスなどでは「事実婚」という形態が非常に高い割合で取られるそうです。
それが良い、という話じゃないですよ。
ただ、地上的な表現の一つとして、
好き合っているなら一緒に、
子どもを作ってもいいかもしれない、
だけど、お互いの価値観が乖離したり、
あるいは別な誰かを好きになったら、離婚でOKじゃない?
という表現なのです。
 
これはどっちかというと、正式な婚姻関係を結ぶと、離婚になったときに面倒だというのが大きいと聞きます。
この「面倒」というのも、またこれがきわめて地上的で、要するに地上的な婚姻関係の面倒さを回避する手段として地上的な対処になっているのが事実婚で、
これはこれまでの婚姻制度などの延長にあるもので、現世的という観点では、本質的にはそう変わらない。
 
でも、契約という項目を、現世的に減少させているとはいえます。
しかしまあ、そこにまた「別ないろいろな約束事」が付随してくるので、これは根本的な改善というよりは、ただの調整作業みたいなものかなと。
 
すみません。ちょっと脱線しました。
 
こういったものは、契約という7ハウス項目を軽減させるか、あるいは別な形にすり替えていると見ることができます。
ただ、従来の形よりは、かなり融通が利くというのか、相互の制約や拘束を減らしている一つのやり方だと見ることができそうです。
 
7ハウスになぜ契約、という条項が存在するのかというと、
人は裏切る
という前提意識があるからです。
裏切られないように、信用を担保できるようにしよう、というのが「7ハウスの契約」です。
 
もともと深い信頼があれば、7ハウスをより健全にというか、シンプルに活かす、生きることができると思えます。
そのためには?
 
つまりは、「契約を欲する根本」がなくなったほうがいいわけです。
 
それはつまり不安です。
 
この〝不安〟が、ありとあらゆる不幸に関係しています。
たとえば、大きな話だと、
なぜ人類は核兵器を廃絶できないのか?
というと、自分が廃絶したときに相手が核をぶっぱなくしくるのではないか、という不安を払拭できないからです(だから自分も捨てられない)。
 
これをだんだん小規模にスケールダウンさせても同様です。
アメリカがなぜ銃社会を止められないのか。
これも同様。
 
ミニマムな、私たちの人間関係でも、たいてい不調をもたらす根源には、〝不安〟が存在します。
「私のこと愛している?」と幾度も問いかけねばならないのはなぜか?
不安だから。
 
言質を取ったところで、それは婚姻届の紙切れと同じ。
婚姻届を出していても、愛情が消えることもあるし、浮気されることもある。
それは、本当は多くの人が分かっていて、だからいつも不安。
 
不安に思いながらも、人は結婚をする。
(今は結婚の話なので、しないケースについては、とりあえず突っ込まないで下さいね)
 
なぜするのか?
というと、やはり避けて通れない7ハウスだから。
 
誰かと出会い、誰かと向き合うというのは、世の大多数の魂のテーマだから。
 
とすると、私たちは本当は、自分の中にある不安をなんとかしたほうがいいことになります。
明日は、これについて。


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