昨日は「M先生を囲む会」に出席してきました。
M先生というのは、この頃しばしば私がバーテンダーとして駆り出される、あのM先生なのですが。
もともとM先生は地元の中学校の教諭をされていて、ご両親の健康問題もあり、定年目前で退職されました。
そのお疲れ様会といった感じです。
長く中学で演劇を教えられ、じつは私の娘も息子も、先生のお世話になっています。
ズバリ娘が演劇の世界に入ってしまったのは、このM先生のおかげです。
子供たちが在学中からお世話になってはいたのですが、M先生ご自身との接点が強くなったのは、2010年からと言っていいでしょう。
この年、児島市民創作ミュージカルのプロジェクトが具体的に進行し始め、「最後の五匹」の脚本を私が、M先生が演出をということになったのです。
M先生は中学校教諭というのは仮の姿(笑)みたいなもので、本当はきっと演劇の畑で活躍されたかった人。
でもそれが、中学校の先生というお立場になり、子供たちの演劇指導をずっと続けてこられた。
長い歳月。
その結果、地元にはM先生の薫陶を受けた子供たちが成長し、やがて子供も作り。
そういった子供たちまで巻き込んで、ミュージカル作成のとてもとても大きな力になっていったのです。
M先生の歴史なくして、2011年の「最後の五匹」も、2014年の「ヤオヨロズ」の成功もなかった。
実際、自分が脚本を書くよりも、M先生自身がすべてを作った方がいいんじゃないかと思うこともしばしば。
先生作の脚本で、中学生たちは演劇の全国大会に進出していたわけですから。
怖いM先生。
厳しいM先生。
生徒たちからはそんな印象もありながら、でも演劇を通じて人を育て続けてきた先生の元に、昨日は7~80名の方々が集まりました。
みんな、M先生の事が大好きなのです。
かつての卒業生たち(本当に長い歴史)。
そしてミュージカルに参加した人たち。
多くの方々に囲まれ。
M先生にとっては、これからが第二、あるいはもしかすると第三くらいのステージになるのかもしれない。
その一区切り。
何か一芸に打ち込んでこられた方というのは、やはり多くの遺産を残せる。
後代につながっていく遺産を。
私も次の一区切りがあるとすれば、このような節目を迎えたいものだと思った一日でした。
★★★★★★★★