もともとは大和にあったご神霊は、その御杖代(みつえしろ)たる斎宮(豊鋤入姫命・倭姫命)によって、各地を転々とされ、鎮座すべき地を求められ、最終的に現在の三重県の伊勢にお鎮まりになったと言われています。
この最終地点である伊勢以前に祀られた場所を、元伊勢と言います。
この元伊勢がある地域は、美濃・尾張から吉備あたりの間に限られています。
丹後地方には、この元伊勢の伝承がある神社がいくつもあります。
その最たる一社が、天橋立近くにある籠(この)神社です。
この日の朝、霧のような雨が降る中、静かにたたずまいを見せておられました。
(境内は撮影禁止)
籠神社の奥宮というべきなのが、真名井神社です。
お訪ねすると、いつの間にやら、立派な社殿が。
以前は、古代の祭祀場だけが保護されてあったのですが、現在は拝殿が用意されています。
(ここも境内撮影禁止)
その後、私たちは籠神社近くのケーブルカーで展望台へ。
実は、ここへ登るのって、初めてだったりします。いつもは天橋立の反対側の展望台で眺めていたのです。
ケーブルカーは、このように昇りと降りが途中ですれ違います。
展望台からの長めは格別ですが。
この日は曇天。
やはり霧雨のようなものも降り、天橋立も煙っています。
股覗き中の奥さん。
なんか、あの輪に「かわらけ投げ」して通ると、運が開けるそうです。
……奥さんも私も、3回投げましたが、いずれも外れました。(笑)
気分を取り直して、大江山を越えます。
このたありにも元伊勢があり、ちゃんと内宮と外宮が揃っています。
以下は、内宮とその近くにある日室山、そして天岩戸神社の写真です。
この大江山近くの元伊勢内宮は、神社の社殿の配置からしても、あきらかに「天岩戸神話」に関わっています。
1999年。
私はこの内宮と天岩戸神社を最初に参拝したとき。
異様な神秘体験をしました。
といっても、スピリチュアル鈍感の私ですから、何か啓示を受けたとかではありません。
鈍感な私にもわかるように、具体的に霊示された体験だったということです。
神社には、人それぞれに惹かれるところとか、合うところとかがあるのですが。
私にとっては、この内宮と天岩戸神社は、格別の場所です。
この参拝後、元伊勢の外宮にも参拝し、その後、お昼を食べに行きました。
「食堂大江山」です。
「鬼そば」というのが評判が良く、二人ともそれを注文しました。
が……
あえて、スマホケースやら眼鏡やらを隣に置いていますが。
こんなにでっかい、鬼のような器に入って出てきました。
山菜蕎麦です。
本当に黒い!
この器は、杯の巨大バージョンです。
私たちは冷たい「鬼そば」を注文したのですが、
いや、このお汁がうまい。
しかも黒い蕎麦が、しっかりとしてうまい。
なんというのか、ちょっと野趣あるというのか、素朴感があるというのか。
この後、岡山の占星術教室にもお越しくださった方のお宅を訪ね(京都府内)、その後、帰路につきました。
充実した旅でした。
この丹後に関する「紀行」の記事はこれにて、一区切り。
明日は、新月メッセージです。
ぽちっとお願いいたします。(^人^)
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