今、心を痛めている出来事があります。
それは連日報道されている香港のデモ隊と警察の抗争です。
今月の全体傾向の記事や、満月記事でも触れておりますが、とくに前満月は「人を煽る」傾向が強く、この間にエスカレートするのは火を見るより明らかでした。
この有様を見て、日本のかつての安保闘争を想起される方も多いのではないでしょうか。
あ、いや。
あくまでも絵図として、の話です。
安保闘争と今回の香港のデモの争点は異なりますし、日本の安保闘争には左翼の関与もありました。
細かいところを考えたら、一緒くたにしたり同列で語るのはよろしくないという前提での記事とご理解ください。
私も日本の初期の安保闘争の時には生まれていませんし、1970年前後の時には子供過ぎて、ろくに記憶もありません。
小学校に上がったばかりの頃の、ぽかーんとした夢想がちな子供でしたので。
しかし、メディアを通じて幾度も繰り返し、当時の記録映像は見ました。
「武器や力」を持つ体制側と、持たない市民との対立構造では、どうしても絵図として似てしまうというのは避けられないのでしょう。
絵図だけでなく、思想的なことも考えれば、天安門事件のほうに類似性があるのも明らかですが。
こうした運動、闘争、抗争といった出来事は、すごく煎じ詰めれば、市民が体制側へ強い要求を発露するときの傾向だと言えます。
とくに1960年代の後半は、市民が体制側へ反発を強めた時期で、世界的に類似した出来事が見られました。
こうした出来事のホロスコープ上の関連性はあるのか?
たとえば60年安保は、4月頃の全学連と警察の抗争~7月の内閣総辞職(岸首相が暴漢に襲われるという事件も)というのが日本のでのピークですが。
この頃、土星は山羊座にありました。
非常に強い配置の土星ですが、山羊座も土星も社会的な地位や管理と言ったことに関わります。
これは一見、社会を統制している側に有利に見えるのですが、実際には「全体的に人々を「社会、枠組み、制度」といった事への関心に振り向けますので、結果的に市民には「これでよいのか」という問題意識や、それに対向した体制側の締め付けにもつながると考えられます。
この頃のホロスコープが作り出した風潮として、「社会のために自己が犠牲になる」という傾向もありました。
この「自分が犠牲に」という傾向なのですが、厄介なのは、市民側にも体制側にも同様な傾向が生じ、身を投げ出すほどの行いが生じてしまいます。
結果的に、社会の枠組みを巡ってのせめぎ合いがエスカレートしていきます。
60年代の後半、世界的にも、また日本でも再びこうした傾向は強まっていきますが、この頃、やはり土星はやはりマイナス面で目立った位置にあり、再び「自分が犠牲に」というような運気も強まります。
これが市民が体制へ訴えかける構造を作り出していたと考えられます。
実は近年では、2010年末から2012年ごろに発生した「アラブの春」と呼ばれる中東~アフリカで見られた抗議運動も、ある一定法則が認められます。
これは結局、土星がカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)にある時の出来事なのです。
蟹座の場合、ちょっと違った様相もあるようなのですが、こういった土星のカーデイナル配置に、プラス、自己犠牲的な要素が加わったときに、非常に大きな出来事が起き、場合によっては市民の犠牲者さえもある、その国家の体制によってはそれが多数に上ることもある、というのが、ホロスコープ上の観測です。
天安門事件の時(1989年6月)も、この典型的な配置というか、そのものズバリの状態でした(山羊座土星+α)。
逆に言えば、土星がカーディナルにあるときに、世の中は動きやすいし、騒乱も比較的起きやすいと言えます。
そこで、元に戻りますが。
現在の香港の事象が起きている現在のホロスコープ状況は、「アラブの春」が起きたときの状況に近いです。チャート上は。
そこから推定するに、市民の要求が通りやすい部分もある。
それは実現されたような部分もあります。
国際社会の手助けも必要です。
アラブの春は一つの潮流として発生しましたが、不発的な側面や、実現はしたが、その後の徹底した改変に至らず、「前の状態のほうが良かったのでは」というような事例も存在しています。
内戦的な状態に突入したシリアなどは、これに該当します。
現在、香港で起きていることは、もしかすると中国の「アラブの春」につながり、中国国内の混乱につながる布石ともなるように思えます。
こういった事象は、国家体制が旧態依然として、凝り固まっていればいるほど、顕著なはずです。
しかも!
山羊座土星の配置の時期に、もっともこういった事象が発生しているのが中国(香港)。
また、同じアジアの朝鮮半島の二国。
日本については、ここで天皇陛下の代替わりが行われたのが、まさに山羊座土星的な出来事で、もはやこれを超える出来事は日本では存在せず、ここでそれが行われたのが、もはや私には「神聖な加護」に思われます。
(別に私には、皇国史観などございません。ただ憲法に定められた国家の象徴の代替わりが、国の運命に関わらないはずがないと判断しています。つまり、そのタイミングが2019年に設定されたことが、日本という国家への加護)
アラブの春が、革命やその流れは起きたが、混沌とした状況も生み出したことを考えると、中国と朝鮮半島は今後、似たような経緯を辿る可能性も、考えの中に入れておいたほうが良いように思います。
韓国は、本来、ここで引き返すことができるはずです。
それも、タイムリミットは、2020年12月あたりまでになります。
つまり一年後。
アジアの春は来るのか?
来るとしたら、どのような形を取るのか。
どう広がるのか。
あるいは抑圧され、鎮圧されていくのか。
研究家としては見守りますが、若者たち(市民)の犠牲がこれ以上に拡大しないことを祈ります。
ぽちっとお願いいたします。(^人^)
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