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2020年9月18日金曜日

予言的映画「復活の日」を観る

 

ちょっと前に、WOWOWで「復活の日」が放送されたので録画しました。


それを先日の夜、奥さんと見始めたところで、娘が帰ってきて息子も……という流れで、結局、家族全員、これを見ることになりました。


といっても、息子は最後のほうで離脱しましたが。

(日本沈没とかリアルなカタストロフィものが大の苦手)(笑)


もうすぐ88になろうかという母でさえ、最後まで見入っていました。



「復活の日」

故・小松左京先生の原作を元にしたSF映画ですが、MM88という細菌兵器が事故でばらまかれ、人類はおろか地上の脊椎動物すべてが死滅する……

南極基地を除き。


という、まったく今の私たちにはシャレにならない物語です。





リマスターされていたので、映像が1980年の作品とは思えぬほどきれいで、驚きました。

若き草刈正雄さん。

オリビア・ハッセーの凜とした美しさ。

脇を固める実力派俳優たちの名演。

ストーリーを理解した上で作詞されたというジャニス・イアンの麗しい声と南極の風景。


しかし、なんといっても、現代で視聴しても、まったく色あせないのはその設定とストーリー構成。


1980年の映画公開以前に、私は原作を読んでいます。

映画ももちろん劇場で観ています。

(当時はSF小説を大量に読み込んでいた)


原作と映画では、細部、設定上異なっている部分もありますが、大筋の部分はなにも変わりません。


つまり小松左京先生の原作が、すごいということ。


当時、高校生だった私にはすんごい衝撃で。

どすんどすん、ヘヴィー級のボディブローをくらったようなもので(リアルに食らったら一発で悶絶ですが)。


小松SFは、本当に骨太で、圧巻のものが多く、その中でもとくに印象に残ったものでした。

「日本沈没」も大ベストセラーになったのですが、それ以上に私には恐ろしい暗喩・警告に満ちたものに思えました。


映画は原作にあった、滅び行く人類の葛藤、苦悩、悲哀、懺悔など抜け落ちている部分も多い。

ここに小説の醍醐味があるのですが、まあ、映画にするためには致し方ないとも言えます。


それにまあ、ちょっと突っ込みたくなるようなシーンもあります。

(当時にしても施設がチープすぎる)

しかし、CGもない時代に、ものすごく贅沢にお金をかけ、本物の原潜まで使っているという……


この映画の設定は1980年代ですが、小説は1964年には完成していた(!)という事実。

私が生まれる、たった2年後ですからね。



たぶん、現代の技術でリメイクしたら、とんでもないものができるに違いなく、アカデミー賞候補に挙がる可能性だってある……と思う。


しかし、この深作欣二監督の1980年のもので、もうすでに完成されているように感じます。


良い作品は時代を超越する。

そして……

良き執筆家は、時に予言を行う。


しかし、未来は私たち一人一人の手に委ねられている。



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