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作家として
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家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2015年12月6日日曜日

同じ道を走ること

走りなれた道、というのがある。

若いころからもっとも慣れ親しんだ道。

ずっと走っていなかったとしても、あらためてそこを走ってみると、自分の感覚を取り戻させてくれる。

何度も走っていれば、前回とは違ったことにトライできる。

同じ道でも。

前回とは違った境域が見えることもある。


ただの同じ道が、ラインの取り方一つで、全然違った快感が得られることもある。



かつて、毎日のように走っていた。

雨の日も風の日も。

さすがに雪の日は敬遠。
むり。

だけども、多くの状況が自分に経験を与えてくれる。

雨だからこそ注意すべきことも、体感的にわかってくる。

雨を知らなければ、どこでタイヤが危ういのかということも、いつまでたってもわからない。


雨を知らなければ、晴天の空の下、駆け抜けていくことが、どれほど楽しいことなのかもわからない。

まあ、そういうことなんだろうと。

思う。


過去の経験があるがゆえに、思い出すのも早い。

それゆえに、前よりも賢くなっている。

あえて、無理をする必要もない。


同じ道を走っていれば、前よりももっともっと多くのことがわかる。

新しいことをしなければならないというわけでもない。


同じ道を走っていても、新しいことは次々に見えてくる。


そら。

そのコーナーの先に。





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