龍でも泳ぎ渡っているかのような。
よく、「手放す」「捨てる」とか「断捨離」とか、開運のキイワードとして使われます。
これは、実際にそうです。
よく欧米の富豪なんかは、多額の寄付を行うそうです。
自身が得た利益の中から、人々へ還元している。
これもまた、一種、そのような効果を持っています。
こういう富豪さんの中には、すべてを自分で抱え込むことが、先々の「利」にならないことを知っておられるかたもいるようです。
だから、手放すわけです。
そうしておくことで、運気の低下を防ぐわけです。この先も繁栄が続くように。
ですが。
新約聖書の「マルコ福音書」の中に、イエスは、貧しい女性がわずかな硬貨を寄付するのを見て、「他のたくさんの寄付を行った裕福な人々よりも、彼女は多くの寄付を行った」と言ったというのがあります。(意訳で正確な文章ではありません)
1兆稼いでいる富豪さんにとって、100万や200万どころか、1千万の寄付でも、なんでもないでしょう。
つまり自分が何も痛みも損害も感じない。
イエスが見たその女性は、貧しい中、ギリギリの生活なのに、全財産に等しい硬貨を寄付した。
その価値は、富豪さんの寄付の何千倍何億倍もの価値がある、というわけです。
私、昔、中学時代に教会に行っている同級生がいて、その影響もあって聖書を読んだことがあります。
このお話は、すごく印象に残ったものの一つですが。
最近、「不要なものを手放す」のではなく、「価値あるものこそ手放す」ということの重要性について、あるメッセージを目にしました。
それで、マルコ福音書のお話を思い出しました。
そして、皆様にもお知らせしようと思いました。
じつは、私も〝価値あるものを手放す〟ということがありました。
重要なものは二つ、二度ありました。
一つは、占星術ネット講座を始め、自分の持っていた占星術の知識や技術を〝手放し〟たのです。
自分だけのものにしない。
人と分かち合う。
もう一つは、このブログをはじめとする一般公開のサイトで、自分の小説を無償で公開するという選択をしたことです。
その中でも、〝ヤオヨロズ〟は自分のもっとも大事にしてきた物語で、これを商業ベースで刊行せず、ブログで出してしまう、というのは、自分にとって非常に大きな出来事でした。
(その前にミュージカルで発表するという手順があったからこそ、もういいやと思った)
過去のひとときは、プロの商業作家になれたから、それが嫌だったというよりも、もっとも大事なものを何もバックがない状態で発信してしまう、というのが、結構大きな抵抗感があったのです。
この二つは、それぞれ、自分にとって〝他に変えがたい価値あるものを手放す〟という行為で、これは、自分の本質を変えた出来事だったと、今にして思います。
自分にとっては、究極の〝手放し〟だった。
そして、こういった身を切るような〝手放し〟こそが、
本質的な執着を乗り越えることになるんだな、
それで、今すごく身軽なんだな、
という実感なのです。
執着を手放すことは、当たり前に開運の手がかりなのですが。
余っているものを人に与えることは、この手放し効果がきわめて薄い。
たまたま、今こんなことをあらためて考える機会があるのですが。
だからというわけでもないのですが、そう言えば……
今年の12星座占いも無償解放しちゃったし、
斎宮塾∞の講座も、このブログで公表しちゃってるし、
まあ、手放し続けている。(笑)
前ほど、すごい身を切る感じはないけれど。
価値あるものを手放す。
これこそが、人生の大きな転換になるのではないかと、確信を深めるのです。
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