オリジナル・タロット=〝いつきのみや(斎宮)タロット〟の展開方法について、まずは文字情報としてお伝えしておきます。
前提として、
・慣れた手順、スプレッドがあれば、何を使用してもらっても構わない。
・正位置をポジティブ、逆位置をポジティブと捉える。というのはあります。
カードを引く手順もいろいろとありますが、この点は馴染んでいるものがあれば、どういうものでも「可」です。
スプレッドは、どんなカードでも様々なものを使用するはずです。
ワンオクラル(1枚引き)、スリーカード、ヘキサグラム、ケルト十字、ホロスコープ……まあ、いろいろあります。すごくたくさんあります。
ただし、いつきのみやタロットは大アルカナ22枚だけで占うものです。
ですから、22枚以上を使用するスプレッドは、そもそも使用できません。
小アルカナは作成する予定が今のところありませんし、小アルカナはなくても大丈夫なようにオリジナル・スプレッドとリーディングの仕方を考えてあります。
ポジとネガの設定は、「初期設定」とお考え下さい。
Windowsを使うかMacを使うかくらいの差なので、そこをひっくり返そうとはしないでくださいね。
さて、では。
私の考案しているオリジナル・スプレッドを解説しますね!
これは、
ヤタガラス・スプレッド
と命名しています。
スプレッドの方法を説明する前に、理解しておいてもらいたいこと。
マルセイユ・タロットと同じ構図を持つ〝いつきのみやタロット〟は、次のグループに分けられます。
・愚者 女帝 法皇 力 名前のないカード=右向きグループ
・手品師 斎宮 皇帝 戦車 隠者 節制 星 世界=左向きグループ
・恋人 正義 運命の輪 吊された男 悪魔 神の家 太陽 審判=正面向きグループ
カードの中の主たる人物が見ている方向によって分けられます。
このグループの存在が、後のスプレッドに重要な役割を果たします。
【ヤタガラス・スプレッドの展開方法】
1. カードNo.順にしたタロットの山を前に置く。
(No.のない愚者が一番下、No.21の世界が一番上になるよう、カードの背を上にして置く)
2. 占うことを心で思い浮かべ、カードに問いかける。相談者がそこにいる場合は、一緒に問いかけてもらう。
3. カードをシャッフルする。
・相談者が存在する場合、相談者に混ぜてもらって良い。ただし、しっかり混ぜてもらうことが重要。もちろん自分が混ぜても良い。
・シャッフルはテーブルの上に広げてぐるぐると混ぜる形。時計回りでも反時計回りでも、両者のミックスでもランダムでも良い。
・問いかけながら、心行くまで混ぜる。良いと思うタイミングでシャッフルを終える。
4. シャッフルしたカードを一つに集める。これは相談者ではなく、自分が行う。カードは横向きで集める。慌てる必要はなく、ゆっくりと一つに集める(無理に集めるとカードを傷める)。
5. 横向きにしたカードを、自分独りで占うときは右端を下へ、相談者が対面にいるときには左端を下へ向けて、縦向きにする。
これは、カードを開いたときに、自分の目線で正位置・逆位置を判断するか、相談者の視線で正位置・逆位置を判断するか、わかりやすくするための作業。
相談者が存在するときには、対面から見たカード展開にするため。
相談者が存在するとき、解読の際には相手の目線で正位置・逆位置を判断する。
6. 左手でカードを三つの山に分け、また左手で最初とは違う順番になるように重ねる。「最初」とは、⑤の段階でできていた山のこと。
7. 山の上から8枚目のカードを下図の①に伏せたまま置き、続いて9枚目以降を②→③→④の順に置く、この段階では、まだすべてのカードは「伏せ」の状態で、カードはオープンになっていない。
8. このスプレッドがヤタガラス・スプレッドの基礎。
①が八咫烏(ヤタガラス)の頭で、②③④は八咫烏の三本の足。
①→その質問に対する全体的な傾向。吉凶。
②→その質問に関する過去。あるいは始まり、動機など。
③→その質問に対する現状。
④→その質問に対する未来。あるいは結果。
これが基本的な構造だが、質問内容によっては②が過去にならないこともある。たとえばまだ小さな子供にどんな才能があるか、という質問の場合、全体でそれを見ていくし、今何をしたら良いか、というような質問も全体で判断したら良い。
そこは、ケース・バイ・ケースで。
すべてのカードを①②③④の順にオープンにする。
この4枚のカードが、すべてのリーディングの基礎となる。
9. ②③④で、次の条件に当てはまるカードがあった場合、さらに次のプロセスで〝リンク・カード〟を引く。
《リンク展開その1》
・②のカードが左を見ている場合、そこへリンク・カードAを引く。ただし、追加で引くリンク・カードは、引いたときの状態に関わらず、かならず正位置で設置する。
・リンク・カードAが見ている先にカードが存在しない場合、次にリンク・カードBを引く。これも必ず正位置で引く。
・リンク・カードBが見ている先にカードが存在しない場合、そこへリンク・カードCを引く……といったことを繰り返すが、これはどこかで必ず終了する(リンク同士が見合っている状態になるか、正面向きカードで終わる)。
※最初の基礎4枚以後に引くカードは、すべてかならず正位置で展開すること。
《リンク展開その2》
・②のカードが逆位置であった場合、この逆位置カードの下に、新しくリンク・カードDを引く。これもかならず正位置で引く(仮にDスタートで解説)。
・リンク・カードDが左右どちらかを見ている場合、そこへさらにリンク・カードEを引くが、これもかならず正位置で引く。
・リンク・カードEが左右どちらかを見ている場合、さらにリンク・カードFを正位置で引く。
・この展開も終了するまで繰り返す。
※②のカードが逆位置で左を見ている場合、《その1》を先に手順として済ませ、その後《その2》の手順を終わらせる。
《リンク展開その3》
・③のカードは中央にあるため、左右どちらかを見ているとしても、すでにそこに②と④が存在している。③でリンク処理をするのは、逆位置の場合だけ。
・③が逆位置であれば、その下にリンクカードGを引く。必ず正位置で引く。
・リンクカードGが左右どちらかを見ている場合、そこへリンクカードHを引く。これは上記の解説と同じで終了するまで行う。
※《その2》のプロセスで③の下へすでにカードを引いてしまっている場合があるが、そのケースでは《その3》も同時に済ませたことになる。
《リンク展開その4》
・④のカードが右を見ている場合、そこへリンクカードIを正位置で引く。上記と同じで終了するまで行う。
《リンク展開その5》
・④のカードが逆位置の場合、その下へ正位置でリンクカードJを引く。上記と同じで終了するまで行う。
※④のカードが逆位置で右を見ている場合、《その4》を先に手順として済ませ、その後《その5》の手順を終わらせる。
※《その2》《その3》のプロセスで、④の下へすでにカードを引いてしまっている場合があるが、そのケースでは《その5》も先に済ませたことになる。
《リンク展開の観点》
・リンク・カードは、かならず②④のカードの向きか、②③④が逆位置であることで追加展開される。
・リンク・カードはその根となっているカード(②③④)に付随した状況や原因、人間関係、あるいはその問題に対するアドバイスなどを表示する。
・だから、問題の状況を表現することもあれば、解決のための提言をすることもあるが、それはカード展開によって判断する。
《リンク展開でしないこと》
・①の八咫烏の頭の部分に引いたカードが、左右のどちらかを見ていても、そこへリンク・カードは展開しない。
以上です。
ここまでがヤタガラス・スプレッドの展開方法となります。
やや複雑にお感じになるかも知れませんが、慣れたら非常に解読しやすく、かつ強力な啓示を与えてくれます。
尚、私はこうした独自のスプレッドは、公表された段階で「皆さんのもの」と考えます。
このスプレッドは、いつきのみやタロットだけではなく、同じ構造のマルセイユ・タロットで使用していただけます。
どなたでもお使いください。ただし、ライダー版では使用が難しいと思われます。
文章で難しいとお感じになる方は、いずれYouTubeでヤタガラス・スプレッドをご覧に入れますが、現にやってしまったほうが簡単に見えます。
ポチしてくださると、とても励みになります。(^人^)
↓