こちら(岡山県南)でも、夜に雪が降ったらしく、
朝は、車のボンネットや屋根に少し雪が残っていました。
ジョギングしていても、走りだしたばかりの車から、雪が粉になって舞っていました。
狛犬さんの頭の上にも少し残っているのがユニーク。
マウンティングとハラスメント、そして土星に関する記事の最後です。
土星は、凶星として知られ、このブログでも逆境・苦難をもたらす星として、過去に幾度か書いてきていますが、
一方、自己実現・自己完成のためには欠くことのできない星です。
実は、ハラスメントの加害者にも被害者にも、この土星の効力は強く反映されています。
被害に受ける場合、ネイタルに強いこともあり得ますが、「その時の運勢に土星が強く出てきて、そういう人間関係が出てきた」という事例がとても多い。
そしてハラスメントの加害側に傾いている人物というのは、やはり相当な高確率でネイタルで土星が強い。
太陽と土星のコンジャンクションかハードアスペクト
1ハウス土星
土星のシングルトン
(他にもチャート状況次第です)
こういった特徴を持つかたが、かならずハラスメント加害になるわけではなく、むしろ前述のように被害を受ける側になる確率も相当に高い。
たとえば夫婦、職場の人間関係などの中で、モラハラ、セクハラ、パワハラ……ハラスメントも今やすごく多岐にわたりますが……
こういった事例のご相談を受けることは、とても多く、そのときにやはり加害側に土星が強く影を落としているケースが高確率なのです。
なぜ、土星はこういった形で人間心理に関わるのでしょうか?
これは前回申し上げたように、
権威、管理、制度、制約、義務、責任。
といった、かなり個人に圧力を加える傾向を持つ星だから、といえばそうなのですが。
人の心理に、では、こういった「押しつける」運勢を与えるから、そうなってしまうのでしょうか?
そうではないのです。
そういうのは、「星が人の運命や性格を強制的に決めている」という発想です。
土星の強い人は、その運勢の強さゆえに、いくつかのパターンの境遇に置かれやすいのです。
それは、「孤独」です。
あるいは、「欠乏」です。
どちらも、ほとんど同義です。
非常に多く見られるのは、やはり育った家庭の愛情の欠乏→孤独です。
土星というのは、決まり事を押しつけてくるので、「これこれこうしなさい」ということが優先されます。
こういったことが、家庭の中で強くなりすぎると、子どもは「愛されていない」と感じやすいのです。
そして、「親の言うことを聞くことが、愛される道だ」と思うようになります。
なぜなら、親の言うことをきく行動を取ったとき、そしてその成果が見えた時に、その親が笑ってくれたり機嫌が良かったりするからです。
(ひどい場合には、成果を出したときに機嫌が普通になる=それ以外の時は常に荒れている)
子どもは、本質的に愛を求めています。
当たり前すぎる話ですが、親から愛されたい。
そのために、つまり「土星」を受け入れていくわけです。
でも、このような土星優位すぎる家庭だと、〝愛〟の伝達は子どもが求めるような形でが行われないことも多く、
親御さんは、「子を愛するがゆえにだ」と主張されるかもしれませんが、
子に伝わらない愛では……
子は抱きしめられたり、あらゆるスキンシップや、
おいしいものを愛を持って提供されたり、
笑顔だとか、優しい言葉だとか、
共感だとか、
そんなものを求めています。
土星というのは、きわめて「乾いた」「厳しい」星です。
土星は現世の象徴ですから、土星の性質がそうであるのは頷けますが、
人までカラカラに乾いてしまうと、ろくなことになりません。
子のその後に、成長した子の周囲に、土星が別な形で発信されることになります。
その子(成長した)からのハラスメントとして。
軽い場合は、「オレってすごいんだぜ」みたいなマウンティングくらいで済む場合もありますが、深刻な「乾き」「欠乏」は、ハラスメントに結びつくと考えられます。
そして、こうしたケースでは、しばしばというか、非常に多くのケースで、
ハラスメントを行う土星は、周囲に理解されません。
受け入れられません。
だからこそ、土星は「殻」で武装する必要があります。
他者の意見を受け入れては、自分自身が崩れます、脅かされます。
なので、人の意見を聞かないという、いかにも土星的な態度となります。
自分が絶対に正しい、
自分の価値観、やり方が常識、
というような押しつけを他に行います。
↑
これ、すでにハラスメントになっていますよね?
一度、強固な殻が形成されてしまうと、なかなかに難しい。
というのは、ハラスメントを行う場合、その人は自分の行いが「ハラスメント」と思っていないことが多く、むしろ正しい行い・指導だと思っていることが多い。
この殻を打ち破って、バランスを回復させるためには、夫婦揃ってカウンセリングを受けるとか、土星型の人でも絶対に「受け入れざるを得ないような」立場の人間からの、強いメッセージ・意見がないと難しい。
あるいは、自分自身で思い知るような体験がないと難しい場合があります。
しかし、本当は、
本質的、潜在意識的にはご本人も分かっているのです。
恐れを抱いている。
受け入れてもらっていないのではないか。
自分は孤立しているのではないか。
根ざすところは、子どもの頃と同じです。
こういった恐れがハラスメントの背後にはあり、強固な殻が形成されればされるほど、このような「恐れ」すら無自覚になっていきます。
いや、そのように振る舞ってしまう。
私は鑑定を通じて、多くの事例のご相談を受けましたし、
また、そうでない身近な現実でも、こういった出来事を見てきました。
渇きを癒す必要があります。
乾いた大地に水が必要です。
そこに一人でも多く、気づいていただきたい。
またハラスメントを受ける側の人にも、実は加害側の心理の底にあるかもしれないものへの理解を持ってほしい。
そう思い、このシリーズの記事を書きました。
失礼いたしました。
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