生き甲斐論は、それぞれの星座的な資質に合った人生の充実を考えるきっかけとして書かれたものです。
ただ、この見方も、当時とは私の見方も深まったり、表現の仕方も変えたりしていますし、エレメント別の記事にすることで、より個性が明瞭になっています。
ただし!
ご注意ください。
このシリーズの中で扱われる「星座」は、あなたの生まれ星座のことを必ずしも意味しません。
獅子座の生まれだからといって、この中の獅子座の項目が当てはまる人物かどうかわかりません。
星座の解説は、この生き甲斐シリーズに照らして、もっともつかみ所となる部分をピックアップしております。
なので、このシリーズ記事全体を読んで、「あ、自分はこういうところがあるな、これに一番共感するな」と思うようなエレメントや星座を参考になさってくださいね。
☆風のエレメント☆
理性が勝っている。議論好きで、また知識を広げることに意欲を感じる。ヒューマニズム的な意味での広い精神を持つ。理屈に走りがちで、情に欠けるところがある。
双子座
そして現実の体感を重んじる牡牛座の次に位置する双子座は、人として必要な知を最初に習得していく星座です。
そう生まれた子供が、兄弟がいることに気づいて、彼とコミュニケーションを取っていくように。
言葉であったり、知識であったり。
双子座はよく好奇心旺盛といわれますが、知識を広げていくことは、人間が生きる上で絶対的に必要なことです。
そうした資質は、双子座が最初の風のエレメントであるということに深く関係しています。
知識にもいろいろなものがありますが、双子座のこの段階では、自分にとって非常に身近な情報を収集します。
興味のあること、好きなもの、知ったことがまた別な知識欲を呼び、それはどんどん拡大していきますが、ここではその一個を深めるという作業にはなりません(個性の話ではありません。星座の質の話です)。
双子座の星座としての役割には、出来る限りたくさんの情報を得て、自分が生きていく世界の全体像を知るということがあります。
その世界が、わりと自分の身近なエリアだけにとどまる場合もあるでしょうし、世界の果てまで広げる場合もあるでしょう。
しかし、自分なりに見つめたい世界を知ることが目的なので、どうしてもよく言われる「広く浅く」ということになってきます。
何かを深めることが、広く知ることに優越するわけではありません。
多くを知ることが、すべての知識の土台となるからです。
そして、広く知るためには一個のものにいつまでも時間をかけられないという現実があります。
双子座は牡羊座と並び、12星座の中でも落ち着きのない星座ですが、それは上記のような資質が強いからです。
牡羊座は行動そのものに出がちですが、双子座ではそれが知ることに関わってきます。
しかし、この世に存在している様々なものを数多く知り、ちょっとでも体験しておこうというのであれば、この双子座は最強です。
そんな双子座にとって、生き甲斐となるもの。
そんな双子座にとって、生き甲斐となるもの。
生きている上での張り合いや充実を感じさせるもの。
それはやはり知ることそのものであり、またその知をもたらしてくれる、人との出会いやコミュニケーションです。
学習する作業そのものが充実感ともなり得ます。
この大きな刺激に満ちた世界で、双子座ほどフットワークが軽く、知の意欲に満ちた星座はないでしょう。
天秤座
天秤座は調和の星座と、よく言われます。
この「調和」とはどこから来ているのでしょうか?
天秤座
天秤座は調和の星座と、よく言われます。
この「調和」とはどこから来ているのでしょうか?
この世に生まれ落ちた無垢な自分が牡羊座だとすれば、その対向星座である天秤座は、「相手」です。対向する星座は常に対をなします。
自分と相手。私とあなた。
この関係を色濃く持つのが天秤座で、この星座は単独で、その関係性を意味として含みます。
ハウス的な観点で言えば、天秤座の定位置である7ハウスは結婚や対人関係の部屋です。
自分と相手が存在すれば、そこには調和やバランスが必要になってきます。
これが結局、天秤座の大きな資質となるのです。
また風の知や理の資質も、ここでは生かされます。
双子座では数多くの情報収集を行い、その集められた知識は、今度は人とのおつきあいで生かされるようになります。
「こんなことを言ったら怒らせるだろう」「何をしてあげたら喜ぶか」
そんなふうにあれこれを考えられるのは、天秤座が集めた知識を人に関して上手に使えるからなのです。
そして、その延長にエレガントさ、洗練というものが生まれます。
天秤座の支配星は金星です。
美の女神の星。
人として美しく生きたい。
その美しさの中には、本当に見た目の美もあれば、美意識に照らした生き方というのもあります。
「争いを好まず」「八方美人で」「穏やかな人」「優柔不断」
などという評価も天秤座にはありますが、それがゆえなき心の弱さではなく、人間関係の中に争い事を起こさず、人として美しく生きようとする結果なのです。
そんな天秤座の生きがい、生きているときに感じる喜びとは何でしょうか。
これはもう、言うまでもないと思います。
そんな天秤座の生きがい、生きているときに感じる喜びとは何でしょうか。
これはもう、言うまでもないと思います。
人間らしく、知性や理性を生かした生活。
美しく生きること。
調和された人間関係を保つこと。
こういった環境の中で生きることが、天秤座にとっての生き甲斐ともなるでしょう。ただ、天秤座のこの資質は、12星座の中でもっとも他人を必要とします。
自分が呼び寄せる人、近づく人。
それがとても重要な星座です。
水瓶座
11番目の星座、水瓶座は知のサイクルである風のエレメントの最終形態です。この後には魚座しかありません。
山羊座で社会的な成果を実現した後の水瓶座は、天王星が支配星です。
山羊座は土星。
土星は常識、規律的。
天王星は非常識、型破り。
革命の星でもある天王星は、これまであったシステムや常識を変えたり、超えたりしようとします。
そのため水瓶座は、非常に個性的でユニークな資質を持ちます。
独自の生き方を貫く。
土星は自分なりのルールが強いのですが、天王星もまた独自のルールを強く持ちます。
そして、それが認められなくてもいいし、自分が普通だと思っています。
風の知のプロセスとしては、
双子座で「広く浅く多く」集めた知識
天秤座で対人の中で使い洗練される知識
という流れがあり、この水瓶座では、もっと世の中や広い世界での知へと変化します。
博愛精神が強いと言われますが、水瓶座のこの資質は、知の高度なものとして、人類全体の利益とか、人々の幸福とか、社会の理想とか、そういったものを考えられるからです。
なぜそうのようになれるのか。
山羊座で社会での成果を得た後の星座だからです。
言えば、起業して成功を収めた社長さん。
その人が、自分の得た利益やなした財の上で、「今度は世の中に利益や幸福を還元しよう」と考えるのと同じです。
水瓶座にはロータリー・クラブやライオンズ・クラブのような、社会福祉的な団体が意味として含まれていますが、それはそのためです。
人は自分の成功や幸福を得て、やはり他人の幸せも考えられるようになりやすい。
その段階では積み上げてきた知は、個人的なものではなく、多くの人のために生かされるのです。
そんな水瓶座の生き甲斐、生きている上での喜びとなるもの。
それは自分の個性的な生き方によっても左右されるでしょうし、前段階の山羊座的なエリア、社会の中でも自分というものにも左右されるでしょう。
大きな広い意味での世の中への貢献にあるかもしれませんし、もしかすると独自の道を貫く中で、自分らしさを追求することが喜びとなるかもしれません。
しかし、物事の代償の差こそあれ、水瓶座にとっては自分なりの理想を生きること。
それこそが生き甲斐となるでしょう。
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