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2021年8月14日土曜日

無駄な経験は一つもないゾ

昨夜の夕食。
 
 
タスマニア産ローストビーフのサラダと……
 
 
ガーリック・シュリンプ!!
 
上のサラダを冷蔵庫から出したとき、娘が、
「母が作っていってくれてたの?」と。
 
サラダは朝から作り置きするもんじゃねーよ!
オレが作ったんだよ!💢
 
と娘が思うくらい、ちょっとばかし見栄えが良かったので、思わず写メしたというお話。
ガーリック・シュリンプは、市販の粉にあえて、炒めて、さらにソースを足すという奴で、簡単。
 
簡単なものしかしませんが、だんだんレパートリーが広がるのが楽しい♪主夫ゼファーなのです。
タスマニアビーフのロースト、うまかった。
海老もまあ、好評っていうか……普通に作れば、まずくはならないはず。
 
すっかり給仕してもらう側になった母は、私が台所に立ち、夕食を出してくると……
「え? もうできたん?」と、よく言う。
 
母は結構な時間を費やしていた。
たぶん、その半分くらい?
 
私って、せっかちなんですよね。
火のエレメントの特徴。
(私、射手座です。他、射手座の太陽は獅子座の火星とトラインとか)
 
だから、時短!とか、大好き。
あ、今のご時世の「時短要請」じゃないんで、ご容赦ください。
いかに時間を短縮して一つの仕事をやってしまうか、ということ。
早いのが正義。(笑)
 
母から見たら、今まで「夕食担当」でなかったのに、異様に手際が良いように思えるんでしょうね。
 
よくよく考えると、これって……
一番役に立っているのは、ホテル勤務時代の経験なんですよね。
 
フレンチレストランのデシャップをしていた。
デシャップというのは、レストランのお客様の料理の進行状況を把握して、次の料理を適切なタイミングで厨房に通し、まさにお客様の「前の料理を食べ終えて、ちょっと間があったところで次の料理が熱々でご用意できて、お出しできるようにする」という、すごく重要な役割があるんです。
 
もちろん、レストランの「全テーブル」ですから、繁忙期の満席時には、20席近い(私の職場では)お客様の、すべての食事の進行状況を把握していないとダメです。
その中にはゆっくり食事される方もいるし、早い方もいる。
途中でワインなどあらたにオーダーし、インターバルが必要な場合もある。
 
おまけに……
これがまた、その時の定番コースによっても、次の料理を通してからできあがる時間も異なるし、厨房に立っているコックによっても仕上がりの時間などが違う!!
すごく早く仕上げてくる料理人もいれば、通してからじわじわやる料理人もいる……
 
そこを見誤って、お客様をひどく待たせると、当然、クレームになりかねませんし、早い食事ペースのお客様に合せて次を通すと、いっぱいいっぱいの厨房から「こっちの状況見て言え!」「今通されてもできるか!」と怒られる……(笑)
 
何の罰ゲームですか?
みたいな状況で、少なくとも私の勤務フレンチでは、もっとも過酷なポジションでした。
しかも厨房の前にただ立っていればいいデシャップではなく、各テーブルの進行状況や速度を正確に把握できるスタッフが育っていなかったし、人員が少な過ぎたため、自分でレストラン内を歩いて見なければならなかったし、料理ができあがったら、自分で運んで出なければならない(ことのほうが圧倒的に多い)。
 
肉体的にも一番ハード。
 
にもかかわらず、楽しかったんですよね。
 
これを私はとても〝楽しいゲーム〟としてやっていた。
今日はどれくらい完璧に近くできるか、みたいな。
 
肉体的に、とてもタフネスだったということもあり、これがこなせてしまっていた。
厨房ははっきりパワハラ体質でしたが、そういうのも他の人よりうまくやり過ごしていた(ま、料理人の世界はだいたいパワハラっぽい)。
 
このときに身に付けたのが、要するに
「ある時点に目的のものを着地させるために、今何から取りかかったら良いのか」という、状況判断能力だったのですね。
ある時点、というのは、お客様ができあがったばかりの料理を熱々の状態で食せる時です。
この着地点に向かって、今のこの状況の中で、真っ先に手を付けるべきベストな選択は何か、その後どれを、その次にどれを選択するか。
ベストが選べない場合、ベターな選択はどれか。
 
という、修羅場をですね、(笑)
毎日くぐっていたのですね。
 
それから、厨房の手順や動きも見ていた。
当然ですが、オードブルを作る担当、スープ担当、ポアッソン(魚)やアントレ(肉)のストーブ前の担当、デザート担当もいたわけで。
彼らが全体の流れの中で、どう動いていたか。
連携していたか。
 
何から手を付けて、次に何をしていたか。
ということも、克明に見て理解していたので、今になって役に立っている。
 
〝主夫〟として!(笑)
 
だから、主夫ゼファーは、着地点(みんながテーブルに並んで、一斉にご飯を食べる時)に向けて、逆算してやっているということを自覚した次第。
そこへ向けて、冷たいものから仕込んでいき、最後に熱いものの仕上げ、全部一斉に出せるとか、そういう計算を無意識に行っている、ということに気づきました。
 
ていうか、こいうのって、世の主婦の皆様がやっていることなんですよね。
つまり、ありふれたことなんですが、この旧世代のオッサンがですね、
この年になって〝主夫〟的なことをやって、あまり無理なくできているのは、
やはりあの体験だったな、
 
あれはもう、まったく得がたい経験で、
感謝しかない。
 
今ではもう懐かしいのですが。
 
あのときの経験が、火のエレメントのせっかちな私には、すごく役に立っていて、ありがたい。
無駄なことはないんだな、というお話。
 

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