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占星術研究家として
家族を持つ一人の男として
心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。
2016年3月16日水曜日
内観占星術へ
よく便宜的に、「この星のコンディションが原因ですね」とか「この時期にこういうアスペクトがあったことが、この事態を生じさせたのでしょう」などという表現をとることがあります。
鑑定で、その方の身に起きたことを解説するために、そういう言葉を使用することがあります。
これは実は全く便宜的なものです。
そういう表現がわかりやすいからという理由が一番大きいですし、また例えばわが身に起きた不幸のチャート上の原因を知りたいという方には、「ああ、そうだったんだ」という理解が慰めになることもあります。
ただ、年々、この表現をとらないようになってきています。
今後はほとんど言わないようにするかもしれません。
誤解を助長させるからです。
ではどうお伝えするかというと、「その出来事を表示しています」という表現をとることが増えてきたのです。
なんだ? どう違うの?
結局は同じことじゃないのか?
と思われてしまうかもしれないのですが、ニュアンスが違うことはお分かりいただけると思います。
前者は起きた出来事の主導権を、星に与えているのです。
これはまったくの間違いです。
こういう出生図だからこういうことが起きた。
昨年はこんな星のハードアスペクトがあったから、仕事や恋愛でうまく行かなかった。
というのは、言葉の意味合いとしては、天空の星々のほうに決定権があり、その力があなたに降下してきてあなたの命運が左右された、ということになります。
つまり会社の人事みたいに上のほうで決定されて、人はそれに従うしかないという考え方です。
つまるところこれは「「運命論」なのです。
運命が人の上位にあり、人はそれによって翻弄されるだけの存在。
古来、このような考えがいわゆる「占い」の世界には蔓延してきたのですが、私は最初から違う意見を持っていました。
これは占星術研究家として旗揚げした時からというか…たぶん占星術に込めり込み始めたころから漠然と持っていた感覚のような気がします。
仏教思想に梵我一如というのがあり、宇宙の原理と人は同一であるということを、先に知っていたからだと思われます。
むろん体得ではなく、知識としてですけど。
(こういうことすら好んで学ぶ中学生でした)f^_^;
そうだとすれば、占星術チャートが人の運命を表現するのは、星が人を支配するからではなく、宇宙にある構造と人の内部にあるものがリンクしているからだと考えられます。
宇宙と人の間には、言い知れぬ深いかかわりがある。
チャートはそれを表現しているにすぎないということになります。
このことは以前のアメブロにも書いたことがあります。
天にあるものは地に映され
地にあるものは天に反映される
それは一方的な力の降下ではなく、まだ解明され得ない不可思議なフィードバックがあると思われます。
つまり地(人や人が作る世界)が変わることで、天が変わることもあると思われます。
じゃ、なにか?
多くの人が変わったら、宇宙のホロスコープも変化するというのか?
ナンセンスではないか?
星の動きには変化はないし、アスペクトの意味も同じだろう。
という疑問も出てくると思います。
でも、私はYESです。
確かに現状の天体の運行は基本的に変わることはないかもしれませんが、かつて世界が科学技術の急速な進展と宇宙開発(天王星)やスピリチュアリズムの台頭と石油消費文明の蔓延と不安定な経済システム(海王星)や核や原子力による絶滅の危機感(冥王星)といった変遷を経てきたように、今後も地の変化に照応して、新天体の発見があるはずなのです。
ちょっと前に記事にしたプラネットナインなどがそれですし、また今の厳しい世界を根底から浄化するような別な発見もあるかもしれません。
人が発見し、認識しうるもの。
それが現れたときにホロスコープも刷新されざるを得ません。
データ更新が行われるわけです。
実際、まだ見ぬそれらはたぶん、明確な形ではないにせよ、私たちに働きかけています。
そして私たちに変化(進化)を促しているはずなのです。
このことはまた別に書きます。
こうした変化はグルーバルで歴史的なものだけではなく、個人の身にも起き得ます。
つまり自分のが変わることで天の星のありようや働きさえ変換できる。
同様のことはすべての占術に言えるはずです。
占術の理論が絶対上位にあるのではなく、それは道しるべにすぎないはず。
人はチャートの示す枠を超えることができるはず。
ただそれはエゴによっては越えられない。
むしろエゴを捨てたときのほうがうまく行く。
それはつまるところ、ナチュラルに生きるということ。
そのための内観占星術というものが、今の私には明確に意識されているのであります。
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