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生来、反体制的な気質がある。
まあ、今回の人生で、たとえば政治的に反自民とか、そういうのはありません(笑)
なんでもかんでも時の政府のやることを批判する姿勢がいいとも思わないし。
(要は内容の問題です)
ただ時代劇でいえば、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」や「大岡越前」などよりも、「必殺仕事人」のほうが好きという感じです。
体制側の偉い人がいい人で、勧善懲悪ストーリーの「善」というのは、根本的に馴染めないものを感じるゼファーです。
嫌いじゃないですけどね、上記のような日本人好みのストーリー。
設定に違和感が強いだけで。
うちの母なんか、夕方にはかならず水戸黄門の再放送を観ている。それも耳が遠いので、二階まで轟くような大音量で(^_^;)
判官びいきという言葉があるように、弱い者、虐げられる者、滅びゆく者、そんなのに共感しやすい心理というのは普遍的にありますよね。
これは世の中の大多数の人が、勝者や支配者として君臨していないからです。
また仮に勝者になったとしても、それは長続きしないのが真理です。
つまり人間は、本質的には滅びゆくものであり(無常的な観点でも)、それを端的に共感させてくれるのが、そういう存在だということですよね。
ある霊能力者のリーディングによれば、私は江戸時代に時の政府から迫害を受けた側の人間らしく、そういうのもどこかにあるのかもしれませんが。
阿弖流為(アテルイ)は東北・蝦夷の英雄です。
高橋克彦先生も小説『火怨 北の燿星アテルイ』などで描かれていますが、大いに共感するのです。
平安時代、日本列島の支配拡大を行っていた朝廷と戦った英雄。
むろん敗者として歴史には刻まれていますし、資料は少ないので作者の想像力に頼った部分は大きいのですが。
その阿弖流為の物語が、なんとシネマ歌舞伎になって上演される。
「劇団☆新感線」の中島かずき氏作、いのうえひでのり氏演出。
アテルイに市川染五郎、坂上田村麻呂に中村勘九郎。
こりゃ~、観ないわけにはいきません。
ミュージカル製作にかかわるようになって、舞台や映画を見る回数は格段に増えたゼファーであります。
といっても、たいしたものではないけれど。
仕事の合間に、観たいと感じるものは観ています。
それらはすべて、私の肥やしになっています。
今回はスケジュール的に厳しい時期だったのですが、この「阿弖流為」の上演期間そのものがわりと短いので、前売り券も買っておき、奥さんのお休みの日にダッシュで。
ヽ(≧∇≦ )ノ=3=3=3
まったくお恥ずかしい話なのですが。
私は歌舞伎というものを生で観たことがありません。
ゲキ×シネとかシネマ歌舞伎というジャンルは新しいもので、最初に娘の勧めでゲキ×シネ「髑髏城の七人」を観たときには衝撃で、舞台と映画のいいとこを合わせたようなこのエンターテイメントに大変な魅力を覚えました。
それが歌舞伎で??
そもそも生の歌舞伎を知らないので、評論するのは避けたいと思いますが、単純に市川染五郎さんや中村勘九郎さんの見得を切るのがかっこよくて、もともとの歌舞伎も見たいと思った次第です。
かっこよすぎる。
ですが、役者の細かい表情や演技まで見ることのできるシネマ歌舞伎。
こりゃあええぞ!! ヘ(゚∀゚*)ノ
そもそも歌舞伎って、和製ミュージカルなのではないか?!
癖になりそうです。