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2016年9月9日金曜日

築地市場移転とフィリピンに見る海王星問題


この月は、感情的な部分で収拾がつきにくい傾向があります。
海王星が主因なのですが、感情を爆発させてしまったら人間関係がとんでもないことになってしまったとか、振り上げてしまった拳が下せないとか、そのようなことです。

このホロスコープ下で行われるG20の成り行きには、相当注目していました。
中国の海洋進出問題があったため、反発する国々との間でどのような議論が行われるのか……相当に混乱した状態で終わってしまうのではないか……
というような想像は、素人考えでした(笑)

主催国の中国はG20の議題を経済に絞り込むように事前に相当な根回しをしていたようで、他の国も中国のメンツを立てたというのか、南シナ海問題などは取り上げられることもなく、ひとまず平穏に終了しました。

これが国際政治というものなのですね。

ところが、国際政治でもなかなかない出来事が起きました。
フィリピンのドゥテルテ大統領による米大統領への暴言です。
これぞまさしく、海王星的な出来事です。
言葉は水星で、暴言はこれに火星が関与します。言葉がさらに暴走的になるときには、ハードアスペクトの木星や海王星がこれを助長していることが多いのです。

今回の新月チャートは、一見、水星は金星や木星とコンジャンクションで、平穏で良好な状態に見えるかもしれませんが、それは少し読みが浅い見解なのです。
今回の新月チャートが時勢に与える影響の中には、かならずこういったものがあるだろうと、事前観測することができます。

米比の事態はやや収束に向かいつつありますが、麻薬取り締まりに関連した人権問題での両国の態度とその溝は相当に深く、ドゥテルテ大統領の言動が今後紳士的になるかどうか……

似たタイプの政治家を、最近しばしば見かけます。
アメリカの大統領選などでも。

これは今年が海王星イヤーというべき年回りにあたっているからかもしれません。

激情型。
扇動型。

海王星はいろんなものを拡散させます。
それこそ見えない催眠電波のように、ある種の効果を世界に広めようとします。

こうした海王星型の放電極が世の中に現れるときには要注意です。
海王星は「染める」効果で、同じような人を増やしていきます。

自分の中の何かが揺り動かされ、同調するものを引き出されているのです。

これが海王星の良き資質であればよいのですが、多くは錯誤・錯覚であることも。

普通の人間関係の中でも、ふらっと引っ張り込まれるような感覚が生じたときには、少し気持ちが沈静化するのを待ったほうがいいでしょう。


ところで、この海王星の問題。
日本において大きなものの一つは、東京築地市場の移転問題です。
なぜって、築地市場こそまさに海王星的場だからです。
(海王星は海、漁業、海産物)

小池知事によってストップがかけられました。
すでに巨費を投じて移転先を用意しているわけですが、もともと豊洲新市場はベンゼンなど有害物質を含んだ土壌が問題視され、盛り土をするなど対応策は取られましたが、どうも完全にクリアになっていないようですし、利便性・使い勝手・広さなど様々な問題があります。
そして賛成派と反対派でご意見が真っ二つ。

私も正直、これがどっちがいいのかという判断などするつもりはないのですが、国民の立場からすると、そもそもこのような土地に移転計画を立てたこと自体が間違いではないのかということは考えます。
私はホテルで働いていた人間です。
コックはお客様に供する食品を、やはり誠実な目で吟味し、洗い、調理し、良い形でお出ししようとします。
それをそばで見てきた私には、生鮮品を扱う市場が汚染土壌の上に作られるというのは、感覚的に理解できません。
(これはそういう世界に携わってきた一市民の意見です。賛成派の方にはそれなりのご意見や理由や事情があることはお察しします)

ともあれ判断を下すのが難しいこの問題。
海王星的な市場が、今、海王星的な混沌を迎えているわけです。