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作家として
占星術研究家として
家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2020年3月5日木曜日

それぞれに時がある

訃報を知らされました。
かつて鑑定をしたことのある方の……

それも、とても残念なのは、自ら命を絶たれたとのこと。
もう少し、ほんの1ヶ月2ヶ月くらい頑張っていたら、その方の人生上でも非常に強いハードアスペクトに一区切りついて、その後は楽になっていくプロセスになったはずなのに、その直前で……

ここがすごく悲しい。
そして、すごく悔しいのは、ホロスコープ上に出ていたことはお伝えしているはずなのですが、ご本人がその楽になる時期をあまり認識されていなかったようだということ。

私の伝え方が良くなかったのか。
いろいろ喋っているはずなので、そのいろいろの中に埋もれさせてしまうような伝え方になってしまっていたのか。

占星術も万能ではないし、私の伝え方も完璧なんかじゃありません。

長いことを鑑定をやっていると、やはり関わった方の他界のお知らせを、後から受けることはあります。
ご高齢の場合もありますし、病気のためという場合もあります。

しかし、自ら……というのは、周囲にも違った痛みが残ります。

私はホテル時代に、二人、同じホテルに勤務していた人物の同様な死に遭遇したことがあります。
そのうち一人は、サービス部門で変わりが深かった方で、ホテル全体にも異様な衝撃が走りました。

仲間であったK配ぜんのスタッフたち、とくに女性たちもショックを受け、泣いていました。

そのような選択をしようと思う方には、やはり非常に深い苦境がある。

しかし、ホロスコープを観測すれば、それはずっと続かない。
終わるときはいつだというのがわかる。

その時期を知ることができるというのも、占星術の大きな効用です。
それを知ることで気持ちが楽になったり、なんとか耐えられそうだと言われたりする方も多い。

逆に良き時期を知り、そこへ向かっての努力もできる。

「時を知る」ということは、とても重要なのです。

いつ終わりになるのか、と思い悩む場合、何よりの光明になることがあります。

そこでお役に立てなかったというのは、私自身、忸怩たるものがあります。

また、このようなケースでは、やはりその方の「孤独」ということも大きく関係するように思います。
相談できる人、愚痴をこぼせる人、本音を話せる人。
共感してくれる人。

そんな人物が身近に存在すれば、このようなこともなかったろうにと、ホテル時代にも痛感しました。


誰にでも悩みがあり孤独があります。
その人それぞれの。

でも、それもまたそれぞれに、それぞれの時があるのです。
それを知っておいてください。


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