昨日の記事で、配偶者は「鏡存在」=自分の分身のようなものなので、自分が「気づき」「自覚」を得たら、その関係性も良いほうへ変わる(もしくは役目を終えて関係が解消する)と書きました。
これは普遍的な法則で、ほとんどの人が適用できるものです。
また配偶者以外の人間関係にも適用できます。
とはいえ。
いかに鏡存在とはいえ、この世界では目の前に別人格として肉体的に存在しています。
「自覚」が進むほどに、私たちは良い人間関係を得やすいのですが。
自覚が進んでいない段階で、出現した人物と婚姻関係を結ぶこともありますし、その相手が
かならずしも自分の望みを叶える存在ではない
ことが、とても多い。
というのは、人間関係、とくに濃厚な配偶者との関係というのは、この現世での大きな学びの課題として設定されていて当然だと思いませんか?
あの世では、私たちは魂として、何も問題のない世界で存在できます。
そこは思えば叶う世界です。
私たちがこの世に生まれてくる大きな理由は、「思い通りにならないこの物質世界での体験をすること」で、そもそも、これは「思い通りにならない体験」ということに主眼があります。
こういった人間の輪廻転生に関する研究報告は、ホロスコープにも合致しています。
たとえば、占星術の天体は吉星と凶星に分けられますが、
吉=太陽、月、水星、金星、木星
凶=火星、土星、天王星、海王星、冥王星
というのが一般的です。
これは主要な天体としては半々になっています。
しかし、現実には「吉星らしい吉星」は金星と木星です。太陽を入れることは可能ですが、月と水星はアスペクト次第でどっちにも転びやすい。
そうすると、凶星のほうがその影響力の強さも考えると、もともと優勢なのです。トラサタなんかすごく強いし、全部凶星。
これは、アスペクトに関しても同様で、アスペクトの吉凶比率を全体で考えたとき、単独のアスペクトだけではなく、複合アスペクトなども考慮すると、凶的な働きをする方が、全体では多いのです。
(これには反論があるかもしれませんが、詳しく説明することは、この場ではできません)
要するに、ホロスコープというのは、
現世に生まれて苦労する魂
が表現されている、というのが基本なのです。キホン。
マジか? そんなんいやだ、と思うかもしれません。
もちろん、個人差は大きくて、あまり苦労しないチャートもあります。
それこそ、魂は何百回と転生を繰り返すわけで、その中には「楽な人生」もあって不思議はない。
全体としては、思い通りにならない世界に生まれ、そこでの体験が表現されているので、
凶が7割
吉が3割
くらいになっていて当然なのです。
こんなことをいうと、すごくショックを受ける人も大勢いらっしゃるかもしれないのですが、ここは!
あえて!
はっきり申し上げておくと、この世は甘いもんじゃねえ、ということ。
(ただ、ホロスコープの中身を理解すればするほど、自己認識=目覚めや自覚が進み、いい流れをつかみやすいのも事実)
そういう世界に、そもそも苦労を承知で生まれてきているのが私たちです。
魂はこの地上に生まれる前に、計画を立てますからね。
その計画が表現されているのがホロスコープ。
いやいや。
皆様、ご苦労様です。本当に。
(人類全部ね)
そういう現世に生きるとき、
誰が学ばせてくれるって、
何から学べるかって、
そりゃ、思い通りにならないのは、「他人」ですよ。
この「他人」には、家族も含まれますし、配偶者も、仕事上の関係者も含まれますが、計画の中で「結婚する」ということを決めている魂なら、やはり……
自分とすごく密接な関係を持つ配偶者からも自覚を得よう!
と思うのが当然なわけです。
そこの設定が、すごくハードな人もたくさんいらっしゃるわけです。
それが、先ほどの
かならずしも自分の望みを叶える存在ではない
結婚であったりもするわけです。
この「望みと違う」というのが、少々の齟齬なら、吞み込めもしましょう。
しかし、決定的な食い違い、受け入れがたい相違が、後に表面化することも多い。
けれど、こういった相手を選択してしまう可能性というのは、ネイタル・チャート(出生図)に出ているものです。
魂の計画なので。
その背景には、魂としての理由がある。
過去生の因縁とか、あるいは別な理由。(注)
でも、こうして考えると……
客観的な視点でも、統計的な視点でも、
「かならずしも自分の望みを叶える存在ではない」相手と結婚する事例のほうが、絶対に多いはずなのです。
それはたんに相手との性格の差異とかばかりではなく、
その相手では経済的に生活が困窮するとか、
相手が浮気するとか、
相手の家族との関係がひどく悪いとか、
どのような形も取り得ます。
そのような不満が、大なり小なり、どこにもない人のほうが珍しいと思いませんか?
いや、私は過去の鑑定事例で、そんなウマウマな結婚をした女性も知っていますけど。
本当に珍しい。
まあ、これくらいなら受け入れられる、とか。
かなり不満だが、なんとかやっているとか。
そして、どうにもこうにもならない。離婚したい。
このような無数の段階はありますが、いずれも「かならずしも自分の望みを100%叶える存在ではない」わけです。
中には、100%叶えない存在だった、という事例もあるわけです。
じゃあ、どうしろと?
何かいい手はあるのか?
あることはあるんですよ。
次回、それを書きます。
(結局シリーズ化……)
(注)
この地球での転生体験が終了して「あがり」の状態の魂が、あえて生まれてくる場合は、誰かを助ける目的があるようです。
この魂は過去生の因縁などは終了していますので、配偶者との関係で苦労や不満があるとしても、それは「課題」としてではなく、「助ける」ためと思われます。
このような形での配偶者との齟齬は、因縁解消のためではありません。
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